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農学部[のうがくぶ] 農学部(のうがくぶ、英称、Faculty of Agriculture)は、大学において農学を中心とする教育、研究がなされる学校、およびその名称。大学の学部のひとつである。 == 概要 == 農学部では、農学、園芸学、畜産学、農芸化学、農業工学、農業経済学、国際地域開発学(拓殖学)、林学、造園学、獣医学、醸造学、昆虫学、生物学などの幅広い分野の教育・研究が行われている。また、教育・研究のために、農場や実習林を保有し、実習に利用している。 農学部は、一般的に理系に分類をされるが、農業経済学のように文系に分類される分野もあり、1943年の学徒出陣時には、農学部の中でも獣医学科などに所属する学生は徴兵猶予される一方で、農業経済学科や農学科に所属していた学生は「文科系」とみなされ、徴兵対象となった〔「おなじ農学部でも、学科によって学徒出陣、学徒動員に駆り出された者とそうでない者があった。」、「私は獣医学科に入学しました。クラスの者は昭和18年10月21日、明治神宮外苑で行われた学徒出陣式で、公私立大学専門学校の学生たちとともに激励を受けると、それぞれ故郷へ帰って臨時徴兵検査を受けました。その後、合格者には赤紙(召集令状)が来ましたが、獣医学科の学生の場合は、最後に召集を延期する旨の一文がありました。これが召集延期で、農学科や農業経済学科の学生にはありませんでした。」 - 以上、別冊「東京帝国大学が敗れた日」 『東大生が体験した「8月15日」』 (立花隆、文芸春秋、2005年)の中の「学部で分かれた徴兵猶予の有無」の段落より一部引用。〕〔具体的な例として、李登輝は、1943年10月に当時の京都帝国大学農学部に進学をし、農業経済学を学んでいたが、学徒出陣により出征をしている。〕。 近年、環境保護や国際開発、地域振興などに関する研究・教育に力を入れている所も多く、実地農業に関する教育を目的とした別科が置かれている大学もある。 農業に関する学科を専攻して学士の学位を取得し、1年以上その学科に関する実地経験(技術優秀)を有する者は、教育職員検定を経て高等学校教諭一種(農業実習)の普通免許状を取得することも出来る(教育職員免許法・別表第五)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「農学部」の詳細全文を読む
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