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『名探偵コナン 迷宮の十字路』(めいたんていコナン めいきゅうのクロスロード)は、2003年4月19日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第7作目にあたる劇場版アニメである。上映時間は107分。興行収入は32億円〔。 キャッチコピーは「私たち、やっと逢えたんだね…」「工藤新一、古都の謎に挑む!?」。 == 概要 == * 本作は、第1作『時計じかけの摩天楼』から監督を務めてきた初代監督・こだま兼嗣が担当した最後の監督作品である。こだま兼嗣は本作で『名探偵コナン』シリーズの監督を降板。以降は山本泰一郎に引き継がれた。また、副監督として西森章も監督を担当しておりシリーズで初めて監督が2人体制の作品になっている。 * 主人公・江戸川コナン(工藤新一)のライバル・服部平次が活躍するストーリーのため、平次の特技である剣道をメインとした激しい刀剣アクションが繰り広げられる。また、本作の作品解説の一部も平次が担当しており、平次の幼馴染・遠山和葉も一緒に登場している(第5作『天国へのカウントダウン』の阿笠博士を除いてコナンが解説を担当するのが恒例)。 * TVシリーズのキャラクターからは、大阪府警の警部・大滝悟郎が初登場。また、本作で初登場した京都府警の警部・綾小路文麿が、第13作『漆黒の追跡者』、第17作『絶海の探偵』、第18作『異次元の狙撃手』にも登場している。綾小路警部は『絶海の探偵』のプレストーリー「消えた老舗の和菓子」でTVシリーズにも初登場しており、本作と同じ京都が舞台となった。 * 映画シリーズの中で僅かの時間だが、初めてコナンが新一の身体に戻った作品である。また、毛利蘭が新一(コナン)の手によって時計型麻酔銃で打たれるのも、(未遂を除けば)2014年現在、本作だけになっている。 * 冒頭の作品解説のうち、既出部分(工藤新一の新聞記事から、体が縮み蘭と再会してコナンと名乗るまで)のアニメーションが、デジタルアニメ化されたことで、本作で初めて新調された。そのため、本作以降のデザインは、第4作『瞳の中の暗殺者』以降のアニメーションから一部変更されている。 * 毛利小五郎に事件の依頼をした山能寺や終盤の舞台となった玉龍寺は実在しないが、本編では京都の観光地が数多く登場している。コナンたちが訪れた観光地では、京都タワー・清水寺・蹴上インクライン・南禅寺・鞍馬寺・梅小路公園・先斗町などが描かれており、京都の神社・駅舎・公園などが非常に細かく再現されている。なお、映画のポスターでは、貴船神社がコナンたちの背景に描かれていたが本編には登場していない。 * 本作では、名前に数字の付いている人物が殺害されていることから、小五郎が自分も狙われると思い込んだ場面でコナンが、第2作『14番目の標的』について触れている。 * 本作の伏線が、OVA『コナンと平次と消えた少年』で服部平次と備前平四郎が会話するシーンの間に挿入されている。平次はコナンたちを備前が経営する、たこやき屋に連れて行こうとしていた。また、本作に登場する軍記物語『義経記』が、たこやき屋のシーンで描かれている。 * テレビ初放送は、『名探偵コナン』シリーズでは初となる金曜ロードショーで放送された。2度目の放送ではゴールデンタイムの18時40分から開始した。また、第8作『銀翼の奇術師』以降の映画は再び月曜19時から放送されていたが放送時間の変更に伴って、第12作『戦慄の楽譜』以降は、映画公開の前日に、金曜ロードショーで放送されている。 * テレビスペシャルとして、2004年4月16日・2006年12月25日の計2回放送されている。 * 本編のDVDは2003年12月17日、Blu-ray Discは2010年12月24日に発売された。 * 近年のシリーズ同様、本作も小説版が小学館ジュニア文庫から2015年1月21日に発売されている。 * 新一に戻った時を除き、コナンの服装が通常の青のジャケットと蝶ネクタイのみである。 * 2016年に歴代映画19作品の人気投票が開催され、今作が1位を獲得した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名探偵コナン 迷宮の十字路」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Case Closed: Crossroad in the Ancient Capital 」があります。 スポンサード リンク
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