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迷彩服1型 : ウィキペディア日本語版
迷彩服1型[めいさいふくいちがた]
迷彩服1型(めいさいふくいちがた)は、陸上自衛隊で使用されていた迷彩服である。現在では迷彩服2型の採用で殆ど姿を消している。
== 概要 ==

アメリカ軍ベトナム戦争での戦訓を取り入れ、1970年代初期に制式化された日本初の迷彩服〔「月刊 アームズマガジン」2006年12月号p36〕。65式作業服迷彩生地を使用したため、デザイン・仕様は「作業服」と同じで、上着にファスナーが付いている。材質は、ビニロン綿の混紡が使用されており、上着は作業服同様、中に入れるタイプのため、匍匐時には泥がズボンの中に入る〔「月刊 アームズマガジン」2006年12月号p35〕こともあった。当初普通科教導連隊及び北海道の部隊に導入、事後全国の部隊に配備された〔地下鉄サリン事件後のオウム真理教の施設への強制捜査の際はサリン等の使用を考慮し、警察ガスマスクと共にこの戦闘服と同じ迷彩パターン状の戦闘防護衣を使用している。〕。迷彩服2型の採用により「旧迷彩服」と呼ばれる場合もある。当時は「迷彩作業服」とも呼ばれたが、「戦闘服」という呼称では無いのは自衛隊は軍隊ではないという社会的配慮によるとされる。
当初、色合いは北海道の主要植生である熊笹と赤土土壌で効果を発揮するように、非常に薄い青緑と原色に近いを使用した「リーフパターン」に似たデザインがなされていたが、使用時の酷使により色合いがだんだん薄くなり、明るい色合いになってしまっていた。試作品にはタイガーストライプのものも存在したという。また、の中ではかなり発見しにくい反面、その他の環境では非常に目だってしまうという欠点があった。しかし、冷戦下、ソ連北海道へ上陸を試みるとの見方が強かった為、ソ連が崩壊する1990年代まで使用された〔航空自衛隊では、色違いバージョンのものを採用している。こちらは、青みを抑え、黄色みを足した配色となっている。ただし、上着をズボンの中に入れないデザイン(迷彩服2型と同様)となっているため、厳密には色違いパターンと材質、ズボン程度しか共通点はない。2008年夏からは、米軍のBDU/ACUを参考にし自衛隊初のデジタルパターンを採用した、グレー基調の新型迷彩服の支給が始まっている。〕。
迷彩服1型や装具類はNATO諸国の平均から遅れるものではなかったが、1980年代に入るとアメリカ軍と比較して旧式化が目立つようになる。だが、冷戦終結後に各国の装備が放出され、その品質が判明し始めると、自衛隊の装備の品質は比較的高かったことが判明している。
1980年代後半ごろから装備改編が進み、64式7.62mm小銃の後継である89式5.56mm小銃の採用と合わせて装具の更新も進められる〔「月刊 アームズマガジン」2006年12月号p37〕。迷彩服1型も全体的にコントラストが薄くなり黒色が焦茶に、地色が水色っぽくなった。その他、88式鉄帽や91式弾帯への装着を前提とした装具(戦闘装着セット)が採用されるも、迷彩服2型とその迷彩パターンの採用までの過渡期にはこの1型の迷彩パターンを使用したものが使用されることになる〔主に88式鉄帽の覆いや89式用の弾入れ(マガジンポーチ)など。逆に迷彩服2型採用後であっても64式や66式鉄帽といった旧装備を使用する部隊向けに、2型の迷彩パターンを採用した装具の調達も行われた。〕。
現在では北海道のみならず、日本国内全土での使用を前提とした「迷彩服2型」が採用され、元となった「作業服」を除いて姿を消している。また、「作業服」のほうも、迷彩服2型と同型の「迷彩2型作業服」が支給されており、予備自衛官等の招集訓練時等に使われる以外は、完全に姿を消した。

Image:Camouflage suit type1.JPG|迷彩服1型上下


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「迷彩服1型」の詳細全文を読む



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