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退化[たいか]
退化(たいか)とは、生物の個体発生もしくは系統発生の過程において、特定の器官、組織、細胞、あるいは個体全体が次第に縮小、単純化、時には消失することである〔生物学辞典「退化」〕。一般語としての退化は進化の対義語と位置づけられ得る〔大辞泉、広辞苑ほか〕が、生物学において退化は進化の一側面であり、対義語ではない〔9-2. 進化パターンと多様性 - 福岡教育大学〕。 == 個体発生における退化 == 個体発生の場合の退化、つまり一つの個体について見た場合の退化とは、発生や成長の段階で、ある器官やその一部が構造、機能において縮小、萎縮、消失してゆくことを指す。本来の発生過程として起きる場合と、病的な理由など、外的要因で起きる場合とがある〔生物学辞典「退化」〕。例えば、多くの脊索動物は成長の過程で脊索が脊椎と置き替わるが、これを「脊索が退化して脊椎に置き換わる」などと表現することがある〔例えば国立遺伝学研究所 ナメクジウオゲノム解読に成功 ">国際チームナメクジウオゲノム解読に成功 など〕。個体発生における退化は脱分化による形態の単純化、逆成長による生体量の減少などによる。これらの現象はまとめて萎縮と呼ばれる場合もある。個体レベルの意義としては、退化は老化現象として真の衰滅過程を構成する場合と、(ベニクラゲのように)個体の若返りをもたらして再び発生を可能にする場合とがある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「退化」の詳細全文を読む
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