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逆噴射[ぎゃくふんしゃ]
逆噴射(ぎゃくふんしゃ)とはジェットエンジンまたはロケットエンジンの噴射の方向を進行方向と異なる向きに変えることで航空機または宇宙船の動きを制御する方法の1つである。 == 航空機と宇宙船 == 航空機では、逆噴射装置を使用して推力を反転し、着陸後の減速時などに車輪ブレーキの補助的なものとして制動距離を縮めるために用いられる。飛行中に逆噴射を行うのは危険な行為であり、速力が急激に落ち、それに伴って揚力も急激に減少して操縦不能に陥る危険がある〔飛行中にシステムの故障により逆噴射装置が作動し空中分解した例もある。→ ラウダ航空004便墜落事故〕。宇宙船では、大気圏に突入する前に減速して地球の周回軌道を離脱するために用いられる。宇宙船の場合は、メイン・エンジンの推力の方向を変えるのではなく、逆噴射用の姿勢制御補助ロケットエンジンを用い、飛行中に行う点が航空機と異なる〔スペースシャトルの場合は機体の向きを反転させ、メイン・エンジンにより減速する。〕。逆噴射をかける時間や推力を調節する必要があり、固体燃料ロケットでは一度点火してしまうと推力の調節や燃焼の中断ができないため、液体燃料ロケットを用いる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「逆噴射」の詳細全文を読む
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