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造波抵抗 : ウィキペディア日本語版
造波抵抗[ぞうはていこう]
造波抵抗(ぞうはていこう、)は水の上を動く物体が受ける抵抗の1つである。造波抵抗は、英国の流体力学の科学者で船舶設計者でもあったウィリアム・フルード(William Froude、1810~1879)が考案したフルード数によって分析された。水の上を動く物体とは多くが船であるため、以下では簡単のために船で説明する。
船が航走する時の抵抗は次の3つに分解出来る。
*造波抵抗
*粘性圧力抵抗
*粘性摩擦抵抗
船が低速で航走している時は船が受ける抵抗の主体は粘性摩擦抵抗であるが、速度が上がれば造波抵抗が主体となってくる。粘性摩擦抵抗は船体周囲の水流と船体表面の摩擦による抵抗である。粘性圧力抵抗は後部でを作る時の圧力差によって後ろに引かれる抵抗である。造波抵抗は船の航走時に波を作るためにエネルギーが失われるために生じる抵抗であり、船の速度の2乗に比例して増す。
== 造波抵抗係数 ==

造波抵抗自体は圧力の次元を持つが、これを無次元化して以下の数式で表される造波抵抗係数 ''C'' が扱われる。
:C_\mathrm = \frac
ここで、''R'' :造波抵抗、σ:水の密度、''S'' :船体の浸水表面積、''V'' :船の速度である。
考察対象が船の場合は、フルード数に対して造波抵抗係数は一義的に決まる。フルード数が0.5を越えると造波抵抗係数は最大値から減少する〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「造波抵抗」の詳細全文を読む



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