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連城訣
『連城訣』(れんじょうけつ、、)は、金庸の武俠小説。長編が多い金庸の作品の中では短い部類に入り、後期にあたる作品である。また、唯一金庸の体験が元になった作品でもある(作者あとがきより)。 == 概要 == 1963年発表。主人公・狄雲が幻の「連城訣」の騒動に巻き込まれていく物語。狄雲は金庸の作品の中で最も不幸とされている人物である。彼以外にも戚芳、丁典、水笙といった善側の人々はことごとく悲惨な目にあう。悪役側はほとんどが二面性を持っており、陰険な人物ばかりが揃っている。ストレートな悪人である血刀老祖は例外と言っていい。 他の金庸作品と比べ、登場人物や武功は少なく、比較的読みやすい作品である。物語は短いが、雪山での壮絶な死闘やその後の半年間にわたるサバイバル、「連城訣」の謎解きなど見所は多い。だが、その悲惨さゆえに評価は「面白い」と「つまらない」の両極にはっきりと分かれている。 なお、徳間文庫版には「金庸版・岩窟王」と紹介されているように、物語はデュマの『岩窟王(モンテ・クリスト伯)』とかなり類似している。金庸自身、デュマを愛読していると公言しているので、参考にしていると見られる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「連城訣」の詳細全文を読む
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