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連想メモリ[れんそう-] 連想メモリ(れんそう-、''Content Addressable Memory''、CAMと略記)は、特殊な高速検索用途のコンピュータメモリの一種。「連想ストレージ」、「連想配列」などとも呼ばれることがある。 == 概説 == 一般的なメモリ(RAMなど)では、ユーザーがアドレスを指定すると、そのアドレスに格納されたデータが返ってくる。しかし、連想メモリではユーザーがあるデータワードを指定し、連想メモリは全内容からそのデータワードを検索して探し出す。そのデータワードが見つかれば、連想メモリはそのワードが見つかった場所のアドレスを返す(ある種のアーキテクチャでは、データワード自身を返すか、そのデータに関連して連想されるデータを返す)。従って、連想メモリはソフトウェアの用語で連想配列と呼ばれるものをハードウェアで実現したものである。 連想メモリはメモリ全体をひとつの操作で検索するため、事実上全ての検索用途においてRAMよりもずっと高速である。しかしながら連想メモリはコストがかかるという問題がある。単純な記憶セルから構成されるRAMと異なり、完全並行動作する連想メモリではメモリ内の全ビット毎に入力データとの比較回路が必要である。しかも、1ビットの一致ではなくデータワード全体の一致を探さなければならないため、比較結果をまとめる回路も必要である。これらの追加回路によって連想メモリの回路サイズは増大し、製造コストも増大する。また、それら比較回路はデータが入力される度に全体が動作するため、消費電力も増大する。その結果、現状では連想メモリは非常に高速な検索がどうしても必要な用途でのみ使用されている。 速度とサイズとコストのバランスをうまく取るために、木構造検索やハッシュテーブルを使って連想メモリの機能をエミュレートするような実装をハードウェア的に行う場合もあり、その際には高速化のためにレプリケーションやパイプラインを使用する。そのような設計はルーターでよく使われている。 連想メモリおよび他のネットワーク検索のための主要インターフェイスは、ネットワーク機器の相互運用性を高める目的でNetwork Processing Forumが標準化したルックアサイドインターフェイス(LA-1 および LA-1B)で定義されている。この標準に基づいた様々な機器をIDTやサイプレス・セミコンダクタなどが製造している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「連想メモリ」の詳細全文を読む
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