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連邦保安官(れんぽうほあんかん United States Marshal)は、アメリカ合衆国の司法省に所属する連邦法執行官職の一つ。機構名は連邦保安官局 (United States Marshals Service)。 法執行機関としての歴史はアメリカで最も古く、初代大統領ワシントンが1789年9月24日、旧13植民地の各地域に一人ずつ、計13人の連邦保安官 (Marshal) を任命した事から始まる(連邦捜査局が出来たのは連邦保安官より100余年後の事である)。1連邦地裁ごとに1名ずつが配置され、さらにその下に執行官としての連邦保安官補 (''deputy marshal'') が配置され、連邦司法制度の中核を担っている。(現在は、連邦保安官94名、保安官補約4,000名。ポトマック川を挟んで首都DCの向かい、ヴァージニア州アーリントンに本部を置き、全米50の州とグアム島、北マリアナ諸島、プエルトリコ、ヴァージン諸島に至るまで、地区事務所95ヶ所、駐在員事務所350ヶ所以上を配置) もっとも重要な職務は、司法制度の保護。デピュティマーシャルは最新の警備技術や道具を駆使して裁判中の判事、検事、陪審員の保護、被告人の監視などを行う。また、 CSO (Court Security Officer) プログラムに基づいて契約されたコートセキュリティオフィサー(法廷警備官)は、デピュティマーシャルの一部権限を受け、連邦裁判所警備の一端を担っている。シニアインスペクター、デピュティマーシャル、それにコートセキュリティオフィサーは、400カ所以上の裁判所などの警備を担当する。また、安全性確保の観点から、裁判所の建設プロジェクトの監督も行う。 逃亡した被告人・連邦囚人の逮捕も、連邦政府の主要な機関としての役割を担う。マーシャルサービスが逮捕した逃亡被告人および囚人は、ほかの機関が逮捕した人数よりも多い。ほかの連邦・州・地方または国際組織に対し、逃亡者捜査の幇助、訓練をも行っている。 そのほか、連邦準備銀行支店の警備、証人保護プログラム (FWPP―Federal Witness protection Program) や連邦令状の執行、連邦受刑者の移送、違法行為によって犯罪者が入手したものの差し押さえなどが主な任務である。 危険な任務に対応するための特殊部隊(いわゆるSWATに近いSpecial Operations Group (SOG) )も保有しているが、他の法執行機関と比較して、それほど本格的なものではない。 == 連邦保安官を扱った作品 == * 『逃亡者』 * 『追跡者』 * 『コン・エアー』 * 『イレイザー』 * 『ドロップ・ゾーン』 * 『ファルコンを追え』 The Flight of the Falcon (1983) 石丸和人訳/ロバート・リンゼイ著、クリストファ・ボイス(1986年5月) 河出書房新社 ISBN 4309460291(10桁)・ISBN 978-4309460291(13桁) 機構改革で一次逮捕権を与えられた連邦保安官局。三流官庁から一流官庁への道は国家偵察局の秘密を握る脱走犯を捕まえられるかどうかにかかっていた。保安官局の任務と組織がよく分かる唯一の日本語公開資料。著者はニューヨークタイムズのロサンゼルス支局長。 * 『24 -TWENTY FOUR-』 * 『CHASE/逃亡者を追え!』 * 『シャッター アイランド』 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「連邦保安官」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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