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回鶻[かいこつ] 回鶻(かいこつ、ウイグル、拼音:Huígŭ、古代テュルク語:〔『テス碑文』(http://irq.kaznpu.kz/?lang=e&mod=1&tid=1&oid=25&m=1) による突厥文字表記。「(Uyγr)」は右から左へ読む。〕【Uyγur】、ウイグル語:ئورخۇن ئۇيغۇر خانلىقى)は、テュルク系遊牧民族鉄勒(てつろく)の一部族である回紇(かいこつ、ウイグル)部を中心に、モンゴル高原からジュンガル盆地東部に勢力を誇った遊牧国家(遊牧帝国、可汗国)。ウイグル帝国〔森安孝夫『興亡の世界史05 シルクロードと唐帝国』〕,ウイグル国〔小松久男『世界各国史4 中央ユーラシア史』〕,遊牧ウイグル国〔山田信夫『北アジア遊牧民族史研究』〕,ウイグル国家〔三上次男、護雅夫、佐久間重男『人類文化史4 中国文明と内陸アジア』〕とも呼ばれ、可汗(カガン:Qaγan)を奉じていたので回鶻可汗国,ウイグル可汗国,東ウイグル可汗国〔とも、鉄勒(トクズ・オグズ)を中心としたためトクズ・オグズ国〔とも呼ばれる。中国の史書による漢字表記には廻紇〔『旧唐書』列伝第一百四十五 迴紇〕、回紇〔『新唐書』列伝第一百四十二上 回鶻上、列伝第一百四十二下 回鶻下〕、廻鶻〔、回鶻〔などがある。 ==名称== 初めウイグルは『魏書』や『北史』などで袁紇〔『魏書』太祖武帝記・列伝第九十一 高車、『北史』列伝第八十六 高車〕や韋紇〔『隋書』列伝第四十九 北狄、『北史』列伝第八十七 鉄勒〕と記されたが、『旧唐書』や『新唐書』からは廻紇〔『旧唐書』列伝第一百四十五 迴紇〕,回紇〔『新唐書』列伝第一百四十二上 回鶻上、列伝第一百四十二下 回鶻下〕と記されるようになった。そして貞元4年(788年)〔『新唐書』列伝第一百四十二上 回鶻上には「又請易回紇曰回鶻,言捷鷙猶鶻然。:(武義成功可汗が)“回紇”という字を変えて“回鶻”としたいと請うたが、この字義は鶻(はやぶさ)のようなすばやい猛獣という意味である。」とある。〕もしくは、元和4年(809年)〔『旧唐書』列伝第一百四十五 迴紇には「元和四年,藹德曷里祿沒弭施合密毗迦可汗遣使改為迴鶻,義取迴旋輕捷如鶻也。:元和4年(809年)、藹徳曷里禄没弭施合密毘迦可汗(保義可汗)は(唐に)遣使を送って(国名を)“迴鶻”と改めさせた。その意味は鶻(はやぶさ)のように飛びまわり、軽やかで速やかという意味である。」とある。〕に廻紇/回紇から廻鶻/回鶻に改称してからは、専ら廻鶻/回鶻の語を用いるようになる。 もともとは複数部族の連合体であり、彼等自身が残した碑文によれば、早期には九姓鉄勒(トクズ・オグズ)と呼んでいたが、回紇(ウイグル)部の首長氏族であるヤグラカル氏がこの部族集団の指導者となったため、九姓鉄勒(トクズ・オグズ)全体が回鶻(ウイグル)と呼ばれるようになった。 〔『突厥与回紇史』第八章〕。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Uyghur Khaganate 」があります。
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