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過ギ酸[かぎさん]
過ギ酸(かギさん、Performic acid, PFA)は化学式 CH2O3、示性式 HCOO2H で表される有機化合物である。不安定な無色の液体であり、ギ酸と過酸化水素を混合することで生成する。酸化力・殺菌力があるため、医療・食品産業において用いられる。 == 性質 == 水・アルコール・エーテル・ベンゼン・クロロホルムや、他の有機溶媒に可溶〔〔。強い酸化力はタンパク質のジスルフィド結合切断に用いられるほか、有機合成においてエポキシ化・ヒドロキシル化などの酸化反応にも用いられる〔Pradyot Patnaik A comprehensive guide to the hazardous properties of chemical substances , Wiley-Interscience, 2007, ISBN 0-471-71458-5, p. 128〕。医療・食品産業においては殺菌力が利用される。ウイルス・細菌胞子・藻類・菌類・マイコバクテリウム属・動物プランクトンなどを含む微生物全般に有効である。分解すると二酸化炭素・酸素・水となり、有害な物質が発生しないため広く用いられる〔。殺菌速度は過酢酸・過酸化水素などよりも速い〔。主な欠点は反応性が高いことで、合成後12時間以内に用いなければならず、また、加熱すると危険である〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「過ギ酸」の詳細全文を読む
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