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過労自殺(かろうじさつ)とは、一般的に、長時間労働およびサービス残業に精神的・肉体的に疲れきってしまい、至ってしまう自殺のことを指すが、法令上の明確な定義はない。日本では、過労死と並んで過労自殺も大きな社会問題・労働問題になっている。 2009年度の厚生労働省による自殺(未遂含む)の労災認定件数63件のうち、「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」ことを原因と認定されたものが23件、「勤務・拘束時間が長時間化する出来事が生じた」ことを原因と認定されたものが13件だった。また、63件のうち、労働時間数に関係なく業務上と判断した事案を除くと、時間外労働時間が100時間を超えていたものは29件である〔厚生労働省報道発表資料「平成21年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について」(2010年6月14日) 〕。 過労自殺防止のための企業の責任に関しては、包括的には、安全配慮義務(労働契約法5条で明示されている。)、労働安全衛生法69条第1項の規定による労働者の健康の保持などの努力義務があるほか、具体的な規定としては、労働基準法36条や37条の労働時間に関する義務、労働安全衛生法第66条の8、第66条の9の規定による長時間労働者に対する医師による面接指導等の結果に基づく事後措置(医師の意見に基づく医療機関の受診や勤務上の配慮)がある。 ==参考文献== * 高橋祥友『自殺予防』(岩波書店、2006年) *「「過労自殺」する若者 - 倍増した20代の労災申請」【毎日】2012年10月7日付4面 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「過労自殺」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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