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過臭素酸[かしゅうそさん]
過臭素酸(かしゅうそさん、perbromic acid)とは、臭素のオキソ酸の一種で、化学式 HBrO4 の化合物である。臭素原子の酸化数は最高酸化状態の+VII(+7)である。 名称に「過」と付いているものの分子内に-O-O-結合はなく過酸ではない。 == 概要 == 形式的には七酸化二臭素(Br2O7)と水が反応してできることになるが、この七酸化二臭素自体、現在のところ安定には得られていない。過臭素酸は不安定な強酸で、過塩素酸に性質が似ている。また、強い酸化力がある。遊離状態の純粋な酸はまだ得られていない。 かつては過臭素酸および過臭素酸イオンは存在しないとされ、存在しない理由を理論的に説明する学術論文まで出される始末であったが、1968年にようやく合成されるに至った〔 FA コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年,原書:F. ALBERT COTTON and GEOFFREY WILKINSON, Cotton and Wilkinson ADVANCED INORGANIC CHEMISTRY A COMPREHENSIVE TEXT Fourth Edition, INTERSCIENCE, 1980.〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「過臭素酸」の詳細全文を読む
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