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『道徳情操論』(どうとくじょうそうろん、)は、1759年に出版されたアダム・スミスの著作。『道徳感情論』(どうとくかんじょうろん)とも。 主に近代市民社会における、個体として独立している個人が、「共感(sympathy)」をある種の原理として、まとまっていることを述べている。 具体的に言えば、人間は、利己的であり、他人に同調する。 道徳的適切さを指摘した上で、第三者である「公平な観察者」が「同感(sympathy)」でき、当事者は「内なる人」として内面化する。そして、常識(良心)とは、第三者の目で見るということで、「自己規制」しつつ相互行為するものである。そして、これにより、内なる道徳を持つ「フェアプレー」の世界である社会が形成されると主張する。 ==構成== *第1部 - 行為(action)の適切性(propriety)について *第1篇 - 適切性(propriety)という感覚(sense)について *第2篇 - 適切性(propriety)と両立するさまざまな情念(passions)の程度について *第3篇 - 行為(action)の適切性(propriety)をめぐる人間の判断(judgement)に及ぼす幸運(prosperity)と不運(adversity)の効果(effects)について -- すなわち、後者よりも前者の状態にあるほうが、はるかに人間の是認(approbation)を得やすくなる理由は何か *第2部 - 利点(merit)と欠点(demerit)について、すなわち、報奨(reward)と罰(punishment)の対象について *第1篇 - 利点(merit)と欠点(demerit)という感覚(sense)について *第2篇 - 正義(justice)と善行(beneficence)について *第3篇 - 運(fortune)が人間の感情(sentiments)に及ぼす影響(influences)について -- 行為(actions)の利点(merit)と欠点(demerit)を中心に *第3部 - 我々自身の感情(sentiments)と行為(conduct)に関する我々の判断(judgements)の基礎(foundation)、および義務感(sense of duty)について *第4部 - 是認(approbation)という感情(sentiment)に対して効用(utility)がもつ効果(effect)について *第5部 - 道徳的(moral)な是認(approbation)や否認(disapprobation)という感情(sentiment)に対する慣習(custom)や流行(fashion)の影響(influence)について *第6部 - 美徳(virtue)の特徴(character)について *第1篇 - 本人自身の幸福(happiness)に影響(affect)するかぎりでの個人(individual)の特徴(character)について、すなわち賢明(prudence)さについて *第2篇 - 他人の幸福(happiness)に影響(affect)するかぎりで見た個人(individual)の特徴(character)について *第3篇 - 自制心(self-command)について *第7部 - 道徳哲学(moral philosophy)の体系(systems)について *第1篇 - 道徳感情(moral sentiments)の理論(theory)において検討(examine)されるべき問題(questions)について *第2篇 - 徳(virtue)の性質(nature)について与えられてきたさまざまな説明(accounts)について *第3篇 - 是認(approbation)の原動力(principle)をめぐって形成(form)されてきたさまざまな体系(systems)について *第4篇 - 道徳性(morality)に関する実践的規則(practical rules)をさまざまな著者(authors)が取り扱った方法(manner)について 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「道徳情操論」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 The Theory of Moral Sentiments 」があります。 スポンサード リンク
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