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道標 : ウィキペディア日本語版
道標[みちしるべ, どうひょう]

道標(どうひょう、みちしるべ)は、道路の辻、街道の分岐点に立てられた交通標識である。道路に目的地(主として大きな町)までの距離や方向を示すために設置された。自動車交通が発展する以前に造られたものが多く、日本においては江戸時代のころに設置されたものが多い。設置される場所としては街道の分岐点(追分)などの路傍が多い。町中の表通りの交叉路や山中、に設置されることもある。
形状としては、無垢の石を四角柱状に削りだして造られたものが多いが、原型の石塊に近いものや積み石状のもの、地蔵の台座、常夜灯や灯籠に案内表示を刻んだものもある。古くは木製のものが多かったとされるが、耐久性に劣るため、現在多く残っているものは石造となっている。石材としては花崗岩が多い。
近代以前の道標の多くは公に設置されたものは少なく、大抵はその土地の有力者によって寄進されたものが多く、裏面に寄進者の名や設置年月が刻まれていることが多い。明治以降のものの多くは自治体(都道府県)によって設置された。

== 参考資料 ==

* 武藤善一郎著「大阪の街道と道標」改訂版(ISBN4-88325-203-5

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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