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道路情報掲示板(どうろじょうほうけいじばん)は、一般道路や高速道路などで混雑状態や工事などの予告などを機械的に告知している掲示板である。電光式のものについては道路情報表示装置あるいは道路情報板と呼ばれることもある。 == 表示装置の種類 == === 電光掲示板 === 極端に古い形式のものでなければ表示の出来ない文字はない。ものによっては図表を表示できるものもある。現在では単色、又は三色表示できる発光ダイオード (LED) を利用したものが多数を占めるが、旧来の微小な電球を用いた文字列しか表示できない掲示板も存在する。ただし後者に関しては、老朽化が顕著に現れドット落ちが発生し読みとれないものもある。またLEDの普及により、駐車場案内に用いられることも増えてきている。 最近では、フルカラー表示ができるLED式電光掲示板も開発され、関越自動車道や東名高速道路や新東名高速道路で採用されている〔もうすぐ完成 - 「新東名(第二東名)」を見てきた 〕。 高速道路など、自動車専用道路の情報表示に用いられるものについては、文字表示部の上に赤色2つと黄色1つのランプを配置してあるものが多い(順番は「赤色→黄色→道路名の表示部→赤色」のものがほとんどである)。通行止めや規制、渋滞、故障車、横風、降雨、降雪等の障害が発生したときには、文字表示部に区間と理由(「横風 走行注意」等)を表示し、上部のランプが点滅する(通行止めの場合は左右の赤色ランプが交互に点滅し、その他の障害や情報の場合は黄色ランプが点滅する)。 また、「事故」や「通行止め」という文字は赤で表示される。2008年から中日本高速道路管轄路線では、事故などで概ね2時間以上の通行止めが予想される場合に「重大事故通行止」「多重事故通行止」と表示されるようになった〔中日本高速道路 〕。さらに2011年ごろから、渋滞距離が現在伸びていることを表す「赤三角マーク」を右端に表示するようになった。 また、特に障害がなくても、料金所のETCレーン通過時の徐行や、後部座席のシートベルトの着用を促すなどのメッセージが表示される場合もある。現在通過する道路の近辺限定の情報のほかに、広域にわたる情報を表示する専用のものも設置されている。トンネルの入口に設置されていれば「トンネル情報」(トンネル内で非常事態が発生した場合に後続車に音声で知らせる為のスピーカーが掲示板に設置されている場合もある)、広域にわたる情報の掲示板なら「広域情報」等と、掲示板に表示されている。 LED方式は点灯時間にもよるが、設置後は概ね10年程度で大幅な輝度の低下が起きる。その場合には新しいものと交換される。しかし、予算の関係からしてすぐに行われることは少ない。そのために、最近では表示内容をまったく視認できない物も存在している。 近年、LED型といえども決して省エネではない設備であることから、大幅な消費電力を実現した道路情報板も発明され、全国〔スニーカー 〕に数十基ほど設置されてきている。現行のLED情報板と比べ年間何十万円もの電気代を抑え、さらに消費電力が小さいので二酸化炭素削減に貢献できているが、設置数は多くない。今後の異常気象や災害時にすぐさま道路情報を提示することは、道路利用者の安全に直結すると思われ、過疎地区などの道路へは重要な情報伝達手段である。 HL1~5形の道路情報板については、建設電気技術協会が規格化した。 * HL1形 ~ HL5形(国土交通省仕様) * HL7形(地方自治体向けの仕様) 2007年より、色弱者対応や耐震設計基準を用いたNHL形道路情報板も登場し、薄型・低価格化を実現している。 これらの道路情報板(道路情報表示装置)の製造メーカーは以下のメーカーである。 * 岩崎電気、コイト電工、星和電機、名古屋電機工業、エムケー精工 ファイル:情報掲示板.JPG|高速道路の設置例 ファイル:Denko.JPG|規制情報を表示中の道路情報掲示板 ファイル:Denko.jpg|駐車場案内にも用いられている ファイル:微小な電球を利用した電光掲示板.jpg|首都高速入口に設置されている微小電球を利用した道路情報掲示板。首都高速では順次3色表示できるLED式の新型へ置き換えられている。 File:LED RoadTraficInfomationBoard Oldtype.jpg|微小な電球を利用した形式。下段は1文字ずつの表示となるよう仕切りが付いている ファイル:Loop Daisen road .JPG|一般道路の設置例 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「道路情報掲示板」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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