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道饗祭[みちあえのまつり]
道饗祭(みちあえのまつり、ちあえのまつり)とは、神道祭祀の1つ。上代から毎年6月と12月の2回、都の四隅道上で、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、久那斗神(くなどのかみ)の3柱を祀り、都や宮城の中に災いをもたらす鬼魅や妖怪が入らぬよう防ぎ、守護を祈願する神事、および神社の祭〔デジタル大辞泉「みちあえのまつり〔道饗の祭〕」 小学館 2015年07月12日閲覧〕。令制祭祀としては京都が中心だったが、疾疫が起こった時は地方でも斎行した〔世界大百科事典 第2版「みちあえのまつり〔道饗祭〕」 平凡社 2015年07月12日閲覧〕。 == 概要 == 令の編目の一、神祇令に定められた恒例の祭典である〔。平安時代成立の法令集『延喜式・第一巻』(藤原時平/藤原忠平ら編集)6月祭条に記され〔、小祀に区分する〔律令制で、前1日間を物忌みして行う祭祀。〕〔デジタル大辞泉「しょうし〔小祀〕」 小学館 2015年07月12日閲覧〕。左右京職が司り、卜部(うらべ)氏がはらえを務めた〔ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「みちあえのまつり〔道饗祭〕」 日本語版 2015年07月12日閲覧〕。律令時代京都では鎮火祭(ほしずめのまつり)と兼ねて行うことが多かった〔 西牟田 2003年、p119〕。祭日は陰暦の6月と12月、その月の晦日にある大祓の後に開催したと言われるが、『延喜式』や『大宝令』に祭日の明記がないことから、吉日を選び執り行ったとする『拾芥抄』の説をとる見解もある〔次田 2008年、p378〕。 神道では春分と秋分・夏至と冬至・上半期と下半期など、半年周期を節目としながら斎行する神事例が多く見当たり、これらは農耕儀礼との結びつきや、季節・動植物の移り変わりを目安とする自然暦・自然観に基づき、半年毎を基本としていた所以である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「道饗祭」の詳細全文を読む
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