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遠藤 謙(えんどう けん、1978年(昭和53年)7月10日- )は、日本の機械工学者、ロボット工学者。マサチューセッツ工科大学Ph.D。 バイオメカニクス、ロボット義足、発展途上国用義足、競技用義足(パラリンピック用)の研究開発で著名。現在はソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー、株式会社Xiborg代表取締役、D-leg代表、See-D代表を務める。 2012年にはマサチューセッツ工科大学が出版するTechnical Review誌が選ぶ「35歳以下のイノベーター35人」に、2014年には世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーズに選出されている。 == 来歴・人物 == 静岡県沼津市出身。子供時代はプラモデルやミニ四駆などのもの作りが好きで、中学校・高校ではバスケットボールに打ち込んだ。大学院でヒューマノイドや進化的計算の研究に従事していた遠藤は、骨肉腫を患った高校の後輩が足を切断することになったことをきっかけに、義足開発の道へ進むことを決意。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア・ラボのヒュー・ハー教授の元へ留学し、博士候補生としてバイオメカニクス・ロボット義足の研究を開始する。 MITには夏学期に学生自身が授業を開講する制度があり、遠藤はヒューマノイドロボットの講義を立ち上げたり、発展途上国に関する講義「D-lab」の講師を務めたりと、活発な活動を行う。特にD-labでは発展途上国に出向いて実際に義足を製作する活動を行い、D-labを日本へ紹介する活動にも取り組んだ。また、途上国適正技術開発のコンテストであるSee-Dコンテストにも携わる。 留学生活は厳しくストレスによる突発性難聴になることもあったが、2012年6月にPh.Dの学位を取得する。なお、この時点で既婚、1児の父であった。同年、ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員に就任。ロボット義足の実用化に向け、足首のバネを使用して軽量化した義足の開発を続ける。一方、途上国義肢の開発・普及を行うD-legの代表も務め、See-Dコンテストでも代表に就任している。 2014年には元陸上選手の為末大らと共に株式会社 Xiborgを起業し、代表取締役に就任する〔。パラリンピック出場者用の義足開発に取り組み、2020年の東京オリンピックでのメダル獲得を目標にしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「遠藤謙」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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