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遷祀 : ウィキペディア日本語版
遷宮[せんぐう]

遷宮(せんぐう)とは、神社本殿の造営または修理の際に、神体を従前とは異なる本殿に移すことである。
== 概要 ==
本殿が従前とは異なる境内に新築移転したり、同じ境内で別の位置に新築移転したりする際のほか、本殿の修理や新築の際に一時的に神体を移動する場合にも遷宮という。たいてい祭礼を伴う。
定期的な遷宮を式年遷宮(しきねんせんぐう)と言う。「式年」とは「定められた年」の意。単に「式年遷宮」という時、伊勢神宮三重県伊勢市)の神宮式年遷宮を指すことが多い。式年遷宮は式年祭の一種といわれる。社殿を建て替えるだけでなく、氏子信仰心を再確認する意味がある〔「祭りを守る ①津市の香良洲神社 変化受け入れ遷座維持」河北彬光 2012年1月3日 中日新聞朝刊、三重版16ページ〕。
予定通りの遷宮を正遷宮天災人災により予定外の本殿の修繕・建て替えが必要になった場合に仮の建物に移す遷宮を仮殿遷宮、予定外に本殿を新たに建てた上で正遷宮と同様の儀式を行ない移す遷宮を臨時遷宮と区別する場合がある。
;遷座
なお、本殿を造営・修理することなく、神体を遷すことを遷座(せんざ)といい、仏(本尊)を他の場所に移転する場合にも用いる言葉である。また、天皇についても用いることがある〔デジタル大辞泉 小学館(遷座) 2013年9月5日閲覧〕。
古材は、宇治橋の鳥居のように伊勢神宮内で使われたり、戦災や災害の被災神社の再建・復興に使われ、熱田神宮では、社殿は伊勢神宮の式年遷宮の際の古用材を譲り受け、1955年(昭和30年)10月に再建され、皇學館大学櫻井治男教授によると、2013年の伊勢神宮の式年遷宮の古材も東日本大震災で津波に流された東北地方の神社社殿復興に使われる予定〔20年に一度!伊勢神宮・式年遷宮大百科 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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