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遺伝的多様性[いでんてきたようせい]
遺伝的多様性(いでんてきたようせい genetic diversity)とは、ある一つの種の中での遺伝子の多様性。生態系の多様性および種多様性と並んで生物多様性を構成する要素の一つ〔環境情報普及センター EICネットFAQ Q:生物の遺伝的多様性とはどのようなことでしょうか? 〕。生態学・遺伝学用語。 種内の多様性には、「個体の遺伝子構成(遺伝子型)」間での多様性と「個体群の遺伝子構成(遺伝子プール)」間の多様性があり、遺伝的多様性はそれら二つの多様性を合わせたものである。遺伝的多様性を特定の遺伝子座に限定して捉えた場合、多型現象として把握される。 == 保全活動での認知 == 遺伝的多様性は、生態系の多様性や種多様性と比べて目で見て理解することが難しく、この概念の認知度も低いことから、環境保全活動の中で十分考慮されているとは言い難い事例がある。例えば、河川環境活動として魚を放流する事業で、在来個体群が存在するにもかかわらず近縁の別個体群を放流するなど、遺伝的多様性を損なう例があり問題となっている(遺伝子汚染、錦鯉の放流と生態系の破壊問題、メダカ#絶滅危惧種指定へを参照)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「遺伝的多様性」の詳細全文を読む
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