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遺伝的組換え : ウィキペディア日本語版
遺伝的組換え[いでんてきくみかえ]
遺伝的組換え(いでんてきくみかえ)は、狭義には、生物自身が遺伝子をコードするDNA鎖を途中で組み変える現象を差す。英語のRecombinationに相当する言葉として用いられる。広義には人工的な遺伝子組み換えも遺伝的組換えと記述される。
== 組換え価 ==
同じ染色体上にある二組の遺伝子座間で組換えが起こる確率を組換え価(または組換え確率、)と言う。幾つかのモデル生物でゲノムの全塩基配列が決定された結果、遺伝的組換え価に基づいた遺伝学的地図上の距離と染色体上の物理的な距離とは必ずしも相関しないことが明らかになっているが、現在でも遺伝的組換えの結果を推定する際には有用な指標となっている。
片親(父親でも母親でもよい)由来の遺伝子座j上の対立遺伝子が、そのさらに父親(つまり祖父)由来であるときS_j=0、母親(つまり祖母)由来であるときS_j=1であるとする。定義によれば、S_j \neq S_であるとき、遺伝子座jと遺伝子座j'の間に組換えが起こったと言う。従って組換え確率θは次のように定義される。
\theta=P(S_j \neq S_)
特定の家系サンプルにおいて、組換えが完全に観察できるとした場合、組換え価 (%) をl、組換えの起こった配偶子数をm、全ての配偶子数をnと置くと、組換え価は以下の式で推定できる。
l=
組換え価l = 0%のときを完全連鎖、0% < l < 50%のときを不完全連鎖、l = 50%のときを独立という。染色体の乗り換えは、二本の染色体間のみで起こり、他の染色体間では起こらない。したがって、定義上組換え価が50%を超える事は有り得ない。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「遺伝的組換え」の詳細全文を読む



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