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那智の田楽[なちのでんがく] 那智の田楽(なちのでんがく)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に伝わる民俗芸能の田楽。熊野那智大社例大祭、扇祭(那智の火祭)で奉納される。1975年(昭和50年)の文化財保護法の改正によって制定された重要無形民俗文化財の第1回の指定を受けた後、2012年12月にユネスコの無形文化遺産に登録された。 == 演目 ==
那智の田楽の演者は笛1人、笛控1人、ササラ4人、太鼓4人、シテテン(鼓役)2人の計12人である〔。演目は21曲と番外のあわせて22あり(表「那智の田楽 演目」〔参照)、合計40分を要する〔朝日121 〕。 これらの演目には各地の田楽との共通点、すなわち同数の舞手が東西の組に分かれることや、ササラと太鼓が一緒に行う舞の様式などが見られるが、その一方でシテテンに独自の舞や所作があることは、特色のひとつである〔由谷194-195 〕。いま一つの特色は、その高度な芸能性である。鋸刃の曲の中の所作にかろうじて田植を連想させるものがあるが、田楽であると意識しなければ見過ごされる程度のものであり、全体に田植えの模倣的表現をほとんど欠いている〔由谷194 〕。こうした特色は、後述のように専門的な芸能者が草創に関与したことの影響とも考えられるが、そもそも農耕とは関係の無いところから生じたとする説もある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「那智の田楽」の詳細全文を読む
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