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都会交響楽[とかいこうきょうがく]
『都会交響楽』(とかいこうきょうがく)は、1929年(昭和4年)製作・公開、溝口健二監督による日本の長篇劇映画である。サイレント映画であり、傾向映画とされる〔無声映画人物録 、マツダ映画社、2010年1月8日閲覧。〕。日本映画データベースでの「都会交響曲」の表記〔都会交響曲 、日本映画データベース、2010年1月8日閲覧。〕は誤り。 == 略歴・概要 == 本作に先行し、1927年(昭和2年)にドイツで製作・公開された純粋映画とされるサイレント映画『伯林 大都会交響楽』〔伯林 大都会交響楽 、キネマ旬報映画データベース、2010年1月8日閲覧。〕(原題 : ''Berlin: Die Sinfonie der Großstadt''、ヴァルター・ルットマン監督)が日本で公開された、1928年(昭和3年)9月14日から1年後に製作・公開された作品である。 新感覚派からプロレタリア文学に転向したばかりの片岡鉄兵〔片岡鉄兵 、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。〕、モダニズム文学の作家浅原六朗〔浅原六朗 、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。〕、当時はプロレタリア作家であった林房雄〔林房雄 、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。〕、新興芸術派の作家岡田三郎〔岡田三郎 、『講談社 日本人名大辞典』、講談社、コトバンク、2010年1月8日閲覧。〕の4人の小説家が原作として名を連ねている〔。岡田は共同脚本にも参加している〔。 1929年(昭和4年)11月29日に公開されたが、公開にあたって、検閲により多くの箇所が削除された〔『日本映画検閲史』、牧野守、パンドラ / 現代書館、2003年 ISBN 476847814X〕。 本作の上映用プリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず〔所蔵映画フィルム検索システム 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年1月8日閲覧。〕、マツダ映画社も所蔵していない〔主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇 、マツダ映画社、2010年1月8日閲覧。〕。現状、観賞することの不可能な作品である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「都会交響楽」の詳細全文を読む
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