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酸化インジウムスズ : ウィキペディア日本語版
酸化インジウムスズ[さんかいんじうむすず]

酸化インジウムスズ(さんかインジウムスズ、、ITO)は酸化インジウム(III) (In2O3)と酸化スズ(IV) (SnO2)の無機化合物である。粉末は黄色~灰色であるが、可視光領域の透過率が高いため、薄膜ではほぼ無色透明である。実用上、重量比9:1程度で用いられることが多い。
ITOの特徴は電気伝導性と透明性である。蒸着成膜することで電荷密度が向上し導電性も向上する傾向にあるが、その一方で透明性が低下してしまう。ITOの薄膜は主に電子ビーム蒸着法物理気相成長法、スパッタ蒸着法などを用いて製造されている。
==利用==
ITOは主に透明電極として用いられている。液晶ディスプレイ薄型テレビプラズマディスプレイタッチパネル電子インク有機EL太陽電池帯電防止剤電磁波シールド材料などで幅広く応用されている。
また光学コーティング剤としても用いられることがある。特筆すべきは赤外線反射材としての利用であり、建築物や自動車、ナトリウムランプのガラスなどに応用されることがある。このほかにもガスセンサー反射防止膜表面処理剤半導体レーザーへ応用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「酸化インジウムスズ」の詳細全文を読む



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