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酸化カドミウム(さんかカドミウム、Cadmium oxide)は、化学式 CdO で表されるカドミウムの酸化物である。日本国内では毒物及び劇物取締法により劇物に指定される。 2価のカドミウム酸化物が唯一安定であり、二酸化炭素中でシュウ酸カドミウム,CdC2O4を加熱することにより、緑色の1価の酸化カドミウム(I),Cd2Oを生成するとされていたが、X線構造解析の結果はCdOに一致し、酸化カドミウム(I)の存在は疑問視されている〔『化学大辞典』 共立出版、1993年〕。 == 生成 == 金属カドミウムの燃焼、または水酸化カドミウム、硝酸カドミウムおよび炭酸カドミウムの熱分解により得られる。純品を得るには精製した硝酸カドミウムを550℃で加熱分解するのがよい〔日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成I』 丸善、1977年〕。 : 2 Cd + O2 → 2 CdO : Cd(OH)2 → CdO + H2O : 4 Cd(NO3)2 → 4 CdO + 4 NO2 + O2 : CdCO3 → CdO + CO2 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「酸化カドミウム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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