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酸化コバルト(II) : ウィキペディア日本語版
酸化コバルト(II)[さんかこばると]

酸化コバルト(II)(Cobalt(II) oxide)は黄緑から赤色の結晶、または灰色から黒色の粉末である。セラミックス産業では青色の釉薬およびエナメルに、化学産業ではコバルト(II)塩の合成に使われている。CoOの結晶はペリクレース岩塩)構造で、格子定数は4.2615 Åである〔Phys. Rev. B 35 6847 http://link.aps.org/abstract/PRB/v35/p6847〕。
酸化コバルト(II,III)を950℃に熱すると酸化コバルト(II)と酸素に分解する〔Process for making a cobalt oxide catalyst, James, Leonard E. (Richmond, VA) Crescentini, Lamberto (Chester, VA)
Fisher, William B. (Chester, VA) 1983. http://www.freepatentsonline.com/4389339.html〕。
:2 Co3O4 → 6 CoO + O2
== 着色剤 ==
酸化コバルト(II)は数世紀前から陶磁器の着色剤として使われ、古くは12世紀のドイツで使われていた〔Zamek, Jeff: "A Problem With Cobalt?" ''Ceramics Today'' http://www.ceramicstoday.com/articles/zamek_cobalt.htm〕。酸化コバルト(II)を添加された陶磁器はコバルトブルーと呼ばれる深青色に着色される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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