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酸化ジルコニウム(IV) : ウィキペディア日本語版
ジルコニア

ジルコニア(二酸化ジルコニウム、化学式:ZrO2)は 、ジルコニウム酸化物である。常態では白色固体融点が2700℃と高いため、耐熱性セラミックス材料として利用されている。また、透明ダイヤモンドに近い高い屈折率を有することから模造ダイヤとも呼ばれ、宝飾品としても用いられている。限りなく本物に近い偽物とも呼ばれている
天然にはとして産出する。
== 結晶構造と機械的性質 ==
ジルコニアは室温では単斜晶系であり、温度を上げていくと正方晶、及び立方晶へと結晶構造相転移する。この相転移は体積変化を伴うため、焼結体は昇降温を繰り返すことによって破壊に至る。特に単斜晶から正方晶への相転移では、約4%の体積収縮が見られる。
ジルコニアに酸化カルシウム酸化マグネシウム、あるいは酸化イットリウムなどの希土類酸化物を固溶させると、構造中に酸素空孔 (Vacancy) が形成され、立方晶および正方晶が室温でも安定。または準安定となり、昇降温による破壊を抑制することが出来る。このような酸化物(安定化剤と呼ぶ)を添加したジルコニアのことを安定化ジルコニア (stabilized zirconia) または部分安定化ジルコニア (partially stabilized zirconia) と呼ぶ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジルコニア」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Zirconium dioxide 」があります。



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