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酸化マンガン(VII) : ウィキペディア日本語版
七酸化二マンガン[ななさんかにまんがん]

七酸化二マンガン(ななさんかにマンガン,dimanganese heptoxide)はMn2O7という化学式で表される無機化合物である。2分子の過マンガン酸が脱水縮合した酸無水物に相当する、極めて反応性が高い揮発性の液体であり、非常に危険な酸化剤である〔Aschoff, H. Ann. Phys. Chem. Ser. 2 volume 111 (1860) page 217 and page 224.〕。
== 性質 ==
この化合物の結晶は暗緑色であり、四塩化炭素に溶解、によって分解する。5.9 °Cで融解し、 −10 °Cで昇華する。その構造は、無極性分子であることを示している。分子は頂点共有二四面体構造をとっており、正四面体の頂点は酸素原子が、中心はマンガン(VII)原子が占めている。結合はO3Mn-O-MnO3の形を取り、末尾のMn-O結合距離は1.585 Åで、橋掛けをしている酸素原子とマンガン原子の結合距離は1.77 Åである。Mn-O-Mnがなす角は120.7°である。
この化合物は最高酸化数+7をとるマンガン原子を含み、同様の酸化数をとるマンガン原子を含む化合物には、他に、より安定な過マンガン酸塩がある。
イオンの中でも、ピロ硫酸イオンや二リン酸イオン、二クロム酸イオンはMn2O7に似た構造をとる。類似構造を持つ主な化合物としては、典型元素酸化物としてCl2O7などが挙げられる。遷移金属の酸化物では、Tc2O7とMn2O7は構造的に類似しているが、Tc-O-Tcがなす角は180°である。固体のRe2O7は、分子ではないが、それぞれの中心が正四面体側と正八面体側とともに架橋されており、蒸気では、分子の構造はTc2O7に似ている〔Wells A.F. (1962) ''Structural Inorganic Chemistry'' 3d edition Oxford University Press〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「七酸化二マンガン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Manganese heptoxide 」があります。



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