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酸化第一鉄 : ウィキペディア日本語版
酸化鉄(II)[さんかてつ に]

酸化鉄(II)(さんかてつ に、Iron(II) oxide)は酸化第一鉄(さんかだいいちてつ、ferrous oxide、ferrous iron)とも呼ばれる、酸化鉄の一種である。
酸化鉄(II)は黒色粉末で組成式FeOで表され、元素酸化数2をとり酸素と結合している。鉱石としてはウスタイトが知られている。
酸化鉄(II)ととを混同してはならず、錆の場合は大抵、酸化鉄(III)の水和物から構成される。常温常圧で黒色の固体。発火性がある。酸化鉄(III) に比べて表面が密なので、鉄固体の表面をこの物質で覆うことによりさらなる酸化を防ぐことができる。鉄棒などの表面にさび止めとして使われている。脆く電気を通さない。
酸化鉄(II)は不定比化合物の代表例であり、鉄原子の欠損により元素の鉄と酸素との比は試料によりFe0.84OからFe0.95Oの幅を持つ。
==製法==
FeOはシュウ酸鉄(II)を真空中で加熱すると得られる〔
この黒色粉末は加熱により幾分反応するので、加熱した試料は急冷することで不均化を防ぐことができる〔Cotton, F. Albert; Geoffrey Wilkinson|Wilkinson, Geoffrey; Murillo, Carlos A.; Bochmann, Manfred (1999). ''Advanced Inorganic Chemistry (6th Edn.)'' New York:Wiley-Interscience. ISBN 0-471-19957-5.〕。
化学量論的に均一な酸化鉄(II)は金属鉄を36kbarの条件下で加熱すると作成でき、組成式はFe0.95Oである〔 Wells A.F. (1984) ''Structural Inorganic Chemistry'' 5th edition Oxford University Press ISBN 0198553706〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「酸化鉄(II)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Iron(II) oxide 」があります。



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