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酸塩基指示薬 : ウィキペディア日本語版
酸塩基指示薬[さんえんきしじやく]

酸塩基指示薬(さんえんきしじやく)は水素イオン濃度 (pH) により変色する色素で、pH の測定や中和滴定の終点を決めるのに用いられる。pH指示薬ともいう。
代表的なものはブロモチモールブルー ()、ブロムクレゾールパープルフェノールフタレイン ()、メチルオレンジ ()、メチルレッド ()、チモールブルー () である。複数の指示薬を混合した万能指示薬というものもあり、大まかなpHを知るためには有用である。
== 概要 ==
変色機構は次の通りである。まず指示薬 HIn 自身に以下のような酸塩基平衡が存在する。
: HIn \overrightarrow\leftarrow H+ + In
また、指示薬 HIn の酸解離定数は各化学種の活量により以下のように表される。
: K_a = \frac
この式の両辺の常用対数を取り、式を変形すると以下のようになり、
: \mbox = \mboxK_a + \mbox_ \frac
さらに希薄水溶液において、活量はモル濃度にほぼ近似する。この式は pH 変化により指示薬の酸解離の度合いが変化することを示すものである。
: \mbox = \mboxK_a + \mbox_ \frac
分子形 (HIn) とイオン形 (In) では、吸収する光の波長が異なるので、違うになる。変色域では両者が混ざった状態なので、中間の色調になる。酸解離定数や変色域での分子形とイオン形の比率などは、吸光光度法を用いて求めることができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「酸塩基指示薬」の詳細全文を読む



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