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酸水素ガス[さんすいそがす] 酸水素ガス(さんすいそガス)は、水素 (H2) と酸素 (O2) の混合気体で、モル分率は水と同じ 2:1 とするのが典型的である〔。耐火物製造時のトーチやガス溶接の燃料に使われている。酸化炎となるのを防ぐには、水素の比率を高め 4:1 から 5:1 にする。 == 特徴 == 酸水素ガスは温度が発火点になると自発的に燃焼する。酸素と水素が 1:2 の混合ガス(水素爆鳴気)は、常圧において発火点が約 570 となる〔。そのような混合気体へ着火するのに必要なスパークの最小エネルギーは、約20マイクロジュールである〔。常温常圧では、水素が体積の4%から95%を占めている場合、酸水素ガスは燃焼可能である。 ひとたび着火すると、この混合気体は発熱反応により水蒸気へと変わり、その発熱によって反応が持続する。1モルの水素の燃焼につき 241.8 kJ のエネルギー(低発熱量)を発生する。発生する熱エネルギーの量は燃焼の形式に影響されないが、炎の温度は変化する〔。酸素と水素の組成を正確に調整すると炎は最高で約 2800 となり、大気中で水素ガスを燃やしたときより 700 高い〔 "Oxygen as Oxidizer: 3473 K, Air as Oxidizer: 2483 K"〕〔 "Hydrogen in air: 2,400 K, Hydrogen in Oxygen: 3,080 K"〕。混合比率が 2:1 でない場合や、窒素のような不活性気体が混ざっている場合、熱がより大きな体積へ拡散するため、温度が低くなる〔1911 Encyclopedia. "Oxyhydrogen Flame." (Available here Accessed 2008-01-19.)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「酸水素ガス」の詳細全文を読む
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