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醉象[すいぞう] 醉象(すいぞう)は、将棋の駒の一つ。本将棋にはなく、小将棋・中将棋・大将棋・天竺大将棋・摩訶大大将棋・泰将棋・大局将棋に存在する。酔は新字体。醉象とは「発情して凶暴になった雄の象」もしくは「酒に酔って暴れる象」という意味で、仏教では凶悪な心のたとえに用いられる語であるが、なぜ将棋の駒の名前になったかは不明である。 歴史的には、大将棋に現れたものが最初と考えられるが、1058年(天喜6年)と推定される興福寺境内跡からの出土品の中に「醉像」と書かれた習書木簡が含まれており〔『木簡研究』16号(1994年)、26ページ「奈良・興福寺旧境内」(清水康二・小栗明彦・和田萃)〕、平安将棋・平安大将棋に醉象の駒が存在した可能性を指摘する研究者もいる〔『遊戯史研究』6号(1994年)、12ページ「将棋伝来についての一試論」(清水康二)。〕〔木村義徳『持駒使用の謎』(日本将棋連盟、2001年、ISBN 4-8197-0067-7)216ページ。〕。 江戸時代に書かれた『諸象戯図式』や11代大橋宗桂が建てた石碑の拓本によると、後奈良天皇が小将棋から醉象の駒を除かせ、現在の将棋の形ができたとされる。 == 太子・王子について == 醉象が太子に成ると、玉将(王将)と同じ働きを持つ。 たとえ玉将(王将)が取られても太子が存在する場合は太子が取られるまで対局を続行する。王子も同様。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「醉象」の詳細全文を読む
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