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釈迦院 (八代市)[しゃかいん]
釈迦院(しゃかいん)は、熊本県八代市泉町柿迫にある天台宗の寺院。山号は金海山(きんかいざん)で、詳しくは金海山大恩教寺釈迦院(きんかいざんだいおんきょうじしゃかいん)と号する。 == 歴史 == 寺伝によれば、延暦18年(799年)、桓武天皇の勅願により奘善大師が草創したという。奘善はもと薬蘭と称し、延暦18年の大地震の際に大行寺山山頂から金色釈迦如来像を感得し、草庵に祀った。薬蘭の祈祷が桓武天皇の病気平癒に効験があり、薬蘭は桓武から奘善大師の号を賜ったという。寺に伝わる木造僧形神坐像の像底には、仁治3年(1242年)の年紀とともに、「釈迦院 山王二宮御垂跡形像」云々の墨書があり、釈迦院の名称が13世紀には使用されていたことがわかる。〔『日本歴史地名大系 熊本県の地名』(平凡社、1985)、p.715〕 大行寺山(釈迦岳)の頂上近くに所在し、かつて坊数75坊、末寺49院が建ち並び、西の高野山とも称された一大霊場だったという。本尊は釈迦如来で、天台宗・真言宗・禅宗・浄土宗の4宗兼学で、1446年(文安3年)には、比叡山延暦寺の末寺であった〔角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典43 熊本県』角川書店、1987年、586頁〕。 天正年間(1573年 - 1592年)に、キリシタン大名小西行長の寺院焼き討ちにあい、寺坊は焼きつくされ、社領も没収され衰退した。その後、加藤清正・忠広親子により再興され、熊本藩主細川氏により修復された〔ゼンリン編集発行『郷土資料事典 熊本県』1998年〕。 信仰すれば、長わずらいすることがないとの事で「ぽっくり寺」とも呼ばれる。例年、4月8日の花祭りには多くの参拝客が訪れる〔熊本日日新聞社編纂『熊本県大百科事典』熊本日日新聞社、1982年、421頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「釈迦院 (八代市)」の詳細全文を読む
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