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重力異常(じゅうりょくいじょう、gravity anomaly)とは、重力の実測値(あるいは観測値)と、理論モデルから予測される値との差のことである。測地学、地球物理学の分野と、天文学、宇宙物理学の分野の双方で、上記の意味で同じ用語が使われているが、対象が異なるため概念もかなり異なる。 == 測地学と地球物理学 == 測地学と地球物理学においては、重力異常とは、重力の実測値とその緯度の標準重力の差のことである。 標準重力は地球楕円体上での理論的な重力の値であり、重力異常を測定する際は、測定点に対して地形や高度による影響を補正しなければならない。補正の仕方により、様々な重力異常が存在する。 * フリーエア異常 : 測定点の高度の影響を補正した値から、標準重力を差し引いた値。 * ブーゲー異常 : 海抜0mから測定点までに平均的な岩石が存在すると仮定して、その岩石による引力の影響を取り除いた値。 重力異常から、地下構造の起伏を知ることができ、地下に高密度の岩石があると、重力値は標準重力値よりも大きくなり、低密度の岩石がある場合は小さくなる。これらから重力値を測定して、地下構造を推定することができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「重力異常」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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