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重水素化溶媒 : ウィキペディア日本語版
重溶媒[じゅうようばい]
重溶媒(じゅうようばい、deuterated solvent)は、溶媒分子に含まれる水素原子の一部または全部を重水素に置き換えた溶媒のこと。「重水素化溶媒」と呼ばれることもある。
==用途==
主に核磁気共鳴 (NMR) スペクトル測定に用いられる。通常1H-NMR測定時には試料を溶媒に溶解させる必要があるが、溶媒は圧倒的に量が多いため、普通の溶媒を用いたのでは溶媒の水素原子のピークに埋もれて試料のピークが見えなくなってしまう。このため、プロトンを1H-NMRで検出されない重水素に置き換えた溶媒を用いて測定する方法が取られる。かつて永久磁石を用いたNMRの時代には、水素原子を含まない四塩化炭素などを溶媒として用いたこともあったが、現在のNMRは重水素でロックをかけるため、重溶媒の使用が多くの場合必須である。
この他、重水素を含んだ標識化合物の合成に重溶媒を用いることがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「重溶媒」の詳細全文を読む



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