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野沢菜 : ウィキペディア日本語版
ノザワナ

ノザワナ(野沢菜)は、アブラナ科アブラナ属二年生植物長野県下高井郡野沢温泉村を中心とした信越地方で栽培される野菜で、特産の野沢菜漬けの材料とされる。
別名、信州菜(シンシュウナ)。
茎と葉の丈は50~90cmにもなる。春には黄色い花を咲かせ、「菜の花畑」となる。
== 概要 ==
一般に、カブの品種とされているが、これは1756年、野沢温泉村の健命寺の住職が京都に遊学した際、大阪市天王寺で栽培されている天王寺蕪種子を持ち帰り、その子孫が野沢菜となったとの言い伝えによる。
しかし、種子表皮細胞ほかに対する遺伝的研究〔青葉高「本邦そ菜在来品種の地理的分布と分類に関する研究」園芸学会雑誌32号4巻(1964年)〕から、これは否定されている。
日本のカブは、西日本で主流のアジア系(var. ''glabra''、中国経由)と、東日本の山間地に多く耐寒性に優れるヨーロッパ系(var. ''rapa''、シベリア経由)に大別される〔澁谷茂、岡村知政「種子の表皮型に依る本邦蕪菁品種の分類」園芸学会雑誌22号4巻(1952年)〕が、野沢菜は天王寺蕪のようなアジア系ではなくヨーロッパ系の特徴が強く、福島県に近縁種が確認されている。
現在は、カブに由来する別の変種(var. ''hakabura'':葉蕪)と考えられ、近隣で栽培されている伝統野菜の漬け菜(稲扱菜、羽広菜、鳴沢菜、長禅寺菜など)や紫かぶ(諏訪紅蕪、細島蕪など)は、いずれも近縁とみられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ノザワナ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nozawana 」があります。



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