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金ケ崎町城内諏訪小路 : ウィキペディア日本語版
金ケ崎町城内諏訪小路[かねがさきちょうじょうないすわこうじ]

金ケ崎町城内諏訪小路(かねがさきちょうじょうないすわこうじ)は、岩手県胆沢郡金ケ崎町にある伝統的建造物群保存地区の名称で、東西690m、南北980m、約34.8haの地区である。
== 概要 ==
保存地区は、近世期において伊達領上胆沢郡西根村であり、北上川以西では領内の最北で南部領との境に位置していた。
 
伊達氏は領内に21の要害を置き、大身家臣に治めさせた。その一つである金ケ崎要害は北上川と胆沢川の合流地点の舌状台地上にある。北上川に沿って要害を取り囲むように武家地、南北に走る奥州街道の南北両端に足軽屋敷、中央部に町人地が形成され、要害は樹木帯によって周囲の河川や田園地帯とは明確に区画される。金ケ崎要害の骨格は、寛永21年(1644年)に移封された大町定頼によって整備されたと考えられる。
 
保存地区は東西690m、南北980m、面積約34.8haの範囲で、かつての要害と武家地のほぼ全域にあたる。武家地内の小路はほぼ江戸時代のままで、鉤形や桝形、弓形の道路を組み合わせ城下町特有の形態を示している。各屋敷地はサワラヒバの生垣で区画され、北西方向にはエグネと呼ぶスギの屋敷林をはじめとして、様々な樹木が植えられている。武家住宅は寄棟造茅葺の建物で、小路に沿った生垣とその背後の屋敷林の合間から武家屋敷の大きな屋根が見える景観は、当地方の武家地の典型的な姿を良く伝えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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