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金コロイド[きんころいど]
金コロイド(きんころいど)は、1マイクロメートル以下の金微粒子(ナノ粒子)が、流体中に分散しているコロイド。色は液の状態によっても変わるが、10ナノメートル程度の微粒子の場合は概ね赤であり、粒径が小さくなると薄黄色、大きくなると紫~薄青、100ナノメートルを超えると濁った黄色となる〔Bernhard Wessling, ''Conductive Polymer / Solvent Systems: Solutions or Dispersions?'', 1996 (on-line here) 〕〔University of Edinburgh School of Physics: Colloids (mentions Elixir of Life) 〕。金コロイドは光学的、電気的に特徴があり、電子顕微鏡、電子工学、ナノテクノロジー〔Paul Mulvaney, University of Melbourne, ''The beauty and elegance of Nanocrystals'', Use since Roman times 〕〔C. N. Ramachandra Rao, Giridhar U. Kulkarni, P. John Thomasa, Peter P. Edwards, ''Metal nanoparticles and their assemblies'', Chem. Soc. Rev., 2000, 29, 27-35. (on-line here; mentions Cassius and Kunchel )〕、材料科学などに利用されている。 == 性質 ==
金コロイドの性質は、含まれる金微粒子の大きさや、金微粒子の形などで決まる。 金コロイドが色を呈するのは、表面プラズモン共鳴(局在プラズモン共鳴)によるものである。単分散の(粒径のばらつきが無い)金微粒子は単一波長の吸収を持ち、棒状の微粒子()は棒の長さと幅それぞれで特定の波長の光を吸収する。金微粒子の形状は、粒子の会合状態にも影響する。 金微粒子が、液中で凝集せずに安定して分散しているのは、安定剤として加えたクエン酸などが、微粒子表面に強固に吸着して電気二重層(シュテルン層)を作り、イオン反発が起こっているためである。ただしあくまでも静電的に吸着しているだけなので、溶液の状態(例えば濃度)によっては電気二重層が破壊されて金微粒子が凝集沈殿する場合もある。そのため、金微粒子の表面に分子を化学結合させて、安定化を図る場合もある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金コロイド」の詳細全文を読む
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