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金マルク : ウィキペディア日本語版
金マルク[きんまるく]

金マルク(きんマルク、)は、ドイツ帝国1873年から1914年にかけて使用された通貨である。
正式名称は単にマルクだが、区別のために金マルクと呼ばれる。
==歴史==

ドイツ帝国成立以前、ドイツには多くの領邦が分立しており、それぞれが様々な通貨を発行していたが、それらの多くはターラーの一種で純銀16⅔グラムを含む銀貨であるVereinsthaler統一ターラー)と交換できた。マルクは銀よりも金を基盤とする通貨であったが、慣例として3マルク=1 Vereinsthaler という固定交換レートが用いられた。ドイツ南部では既にGulden南ドイツグルテン)という金貨が勘定の基本単位として用いられていた。これは 統一ターラーに相当し、従って、新しい通貨制度においては1.71 (1 )マルクに相当する事になった。
ブレーメンは、それまでThalerブレーメン・ターラー)という通貨を用いていた。これはマルクと1 金Thaler = 3.32 (3 ) マルクの率で直接交換された。ハンブルクは、1873年まで独自のマルクハンブルク・マルク)という通貨を使っていた。これは新しい金マルクとの間で、1 ハンブルクマルク= 1.2 金マルクの率で交換された。
1876年1月1日以降、マルクは唯一の法定通貨となった。現在呼ばれる「金マルク」という名称は、第一次世界大戦によるハイパーインフレーションの間に貨幣価値が急激に失われる事となったパピエルマルクと区別するための用語である。
金マルクは2790マルクで1キログラムの純金と等価という金本位通貨であった(1マルク=純金358mg)一方、パピエルマルクは、マルクと金の兌換が停止された1914年8月4日以降のドイツマルクを示す用語である。ヴェルサイユ条約に基づく戦争賠償では、ドイツはパピエルマルクではなく金マルクでの支払いを求められた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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