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金取遺跡[かねどりいせき] 金取遺跡(かねどりいせき)は、岩手県遠野市宮守町に所在し、中期旧石器時代に属する日本列島の遺跡である。 なお2003年7月に報じられたところとして、8-9万年前と見られる地層から石器が出土し、日本国内最古との見方も出た〔「岩手・金取遺跡が国内最古 石器出土層9-8万年前」 共同通信 2003年7月6日〕が、2009年9月に出雲市の砂原遺跡で12万年前のものと見られる石器が出土〔「日本最古、12万年前の石器みつかる」 読売新聞 2009年9月30日〕、こちらが日本最古ではないかと報じられている。〔この問題に関しては、旧石器捏造事件に絡む日本考古学界の混乱に伴い、前・中期旧石器時代のものと見られていた数多くの出土品が否定され、確認された3万5千年-4万年前の石器を最古と見る説が有力視されていたが、本遺跡などから出土の旧石器時代の遺物が確認されたことを受け、捏造問題の影響と混乱から信頼を回復させる兆しを見せている。 「国内最古の旧石器を出雲で発見 12万年前、これまでより3倍古く」 産経ニュース 2009年9月28日〕
== 概要 == 1984年、宮守村の建曽部(たつそべ)の土取り場から一点の石器(ホルンフェルス製石器〔岩石がマグマの貫入で熱を受けモザイク状に再結晶した変成岩、ホルンフェルスという石材は、中国山西省の丁村(ディンクン)遺跡で前期旧石器に使われていた。中国では角石と呼ばれる〕:チョッピング・ツール)が民間研究者によって発見され、1985年、地域の研究者達によって発掘調査された〔松藤和人著 『日本列島人類史の起源 -「旧石器の狩人」たちの挑戦と葛藤-』 雄山閣 2014年 p.106-107〕。1986年には報告書〔菊池強一編『金取遺跡』宮守村教育委員会〕が刊行された。 遺跡は北上山地の小盆地に面した中位段丘上に位置している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金取遺跡」の詳細全文を読む
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