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金尺 : ウィキペディア日本語版
指矩[さしがね]
指矩(さしがね、指金差し金とも)は、工具の一種。金属製で目盛りがついており、材木などの長さを測るのに使われる。L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがある。また、内側にも目盛りがある。角は直角を測るために使われる。
日本で製造されているもののほとんどは、目盛りは33分の1メートル単位で振ってあり、「1/33m」などと表示されている。この長さは尺貫法の1の長さに等しい尺目盛りである。しかし、日本の計量法では、メートル法以外の基準を用いている計量器販売することが禁じられているため、このような表記になっている。メートル法の単位で表記されたメートル目盛りのものもあるが、裏目を用いた規矩術は、尺目盛りよりも誤差が大きくなる。
裏面にも目盛りが振ってあり、裏の目盛りは角目(かくめ)と丸目(まるめ)がある。計算尺のような使い方が出来る。
角目は表の目盛りの1.414倍単位でふってある。つまり、表の目盛りに2の平方根を掛けたものに等しい。これは、正確な45°を作成するために使われる。また、角目で丸材の直径を測れば丸材からとれる角材(断面が正方形)の最大幅を求められる。
丸目は、その長さを3.142倍すると表の目盛りになるようふってある。つまり、表目は丸目の目盛りに円周率を掛けたものに等しい。丸目で丸材の直径を読めば、その丸材の円周寸法が求められる。
ほかにも幾何学的な応用によって三角関数を計算できるため、直角で無い角度をもつ屋根の傾斜などの組み合う長さを求めることも出来る。
長さは長手が155(47 cm)、短手が7寸5分(22.7 cm)、幅は5分(15.1 mm)だが、50 cmまで測れる若干長めのものも市販されている。なお、指矩に似た工具として15 - 18 cm程度の目盛りがついたスコヤがあるが、用途はやや異なる。
指矩は別名曲尺(かねじゃく)とも言い、そこから、指矩で用いられている主として建築などで使われていた尺や寸の長さのことも「曲尺」と呼ぶようになった。「曲尺」という字を宛てるのは直角に曲がった尺(物差し)だからであり、金属製であることから「かねじゃく」という。
表に出ずに他人をそそのかして何かをさせることを「さしがね」という。これは大工道具の指矩のことではなく、芝居で使う小道具の一種で、竿の先に針金をつけ、ひとだまなどを舞台の裏から動かすもののことであり、そこから転じた用法である。ただし、大工の親方が指示を出すのに指矩を使って人や物を差していたからという説もある。
説はいくつもあるが、本来さしがねは木造建築における「屋根の木材寸法を出すため」に一番大切な大工道具であり技術の継承であるが、。
== 雑学 ==

中国天地創造の伝説の人面蛇身のである伏羲は、その手に指矩を持った姿で、コンパスを持つ女媧とともに描かれる事がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「指矩」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Steel square 」があります。



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