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金性院 : ウィキペディア日本語版
安楽寺 (高知市)[あんらくじ]

安楽寺(あんらくじ)は高知県高知市にある真言宗豊山派仏教寺院。山号は妙色山(みょうしきざん)、妙色山 金性院 安楽寺と号する。本尊は阿弥陀如来
== 歴史 ==
伝承によれば、延喜年間(901年-923年)、菅原道真の長子である菅原高視が配流先の土佐国潮江で菅原道真逝去の知らせを受け、筑紫にある道真の菩提寺の安楽寺にちなんで、当地に安楽寺と潮江天満宮とを建立したという。寺は当初の潮江から升形を経て久万に移転した(潮江、升形、久万はいずれも現・高知市内)。その後、12坊を有する大寺院となったが応仁の乱1467年-1477年)の兵火を受けて焼失し衰退。天正18年(1590年)の金剛福寺文書に「久万安楽寺」とあり、当時は久万に寺があったことがわかる。その後一時廃絶するが、江戸時代になって寛文年間(1661年-1673年)〔『日本歴史地名大系 高知県の地名』には宝永年間、『全国寺院名鑑』には寛文年間とある。〕に弘法寺(現・高知市三谷の三谷寺)の栄俊大徳により再興され、このとき院号を金性院と改めた。明治時代初頭の廃仏毀釈の影響でついに廃寺となったが、明治8年(1875年)〔『日本歴史地名大系 高知県の地名』には明治6年、『全国寺院名鑑』には明治8年とある。〕に常宝により、長宗我部氏の菩提寺であった旧瑞応院跡に再興された。〔『日本歴史地名大系 高知県の地名』p.351および『全国寺院名鑑』p.142による。〕
再興したあとしばらくは、同じく廃寺になった四国八十八箇所第30番札所 善楽寺のかわりに第30番札所になり、善楽寺が再興されたあとは1993年まで双方がどちらも札所になっていた。1994年1月1日からは善楽寺を第30番札所、当寺を第30番札所奥の院と定め、第30番札所が2箇所存在する問題が解消された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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