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金笠 : ウィキペディア日本語版
金サッカ[きん さっか]

金 サッカ(きん・さっか、キム・サッカ、1807年純祖7年) - 1863年哲宗14年))は、朝鮮後期諷刺放浪詩人である。
== 人物・来歴 ==
本名は金 炳淵(きん・へいえん、; 김병연、キム・ビョンヨン(ピョンヨン))、本貫安東(新)ko:安東金氏〕であり、性深(せいしん; 성심、ソンシム)、蘭皐屈原の『楚辞』「離騒」の「(余が馬を蘭皐に歩ませ、椒丘に馳せてしばらく止息せん)」に基づく(崔碩義金笠キムサツカ詩選』「解説」の注2、351頁)。〕(らんこう; 난고、ナンゴ)である。漢字で「金笠」と書いて、訓読式に「キムサッカッ」、あるいは漢字音で「キムリプ(김립)」「キムイプ(김입)」などと呼ばれることもある〔上掲『金笠詩選』、4頁。および崔碩義『放浪の天才詩人 金笠キム サッカ、19頁。〕。日本では「金笠」と書き、発音の繁雑さを避けて「サッカ」と呼ばれるのが一般的である〔(本記事でも以下、「金笠(キムサッカ)」に統一する)。サッカ(삿갓)とは「編み笠」の意で、彼が編み笠をかぶって全国を放浪したことに因む俗称である〔上掲『放浪の天才詩人 金笠』、24頁〕。
韓国においては、当意即妙で機知に富み、風流で自由奔放、諧謔に富んだ人生と作品には非常に人気があり、近年、小説やTVドラマでも盛んに取り上げられている〔上掲『放浪の天才詩人 金笠』、13頁。〕〔2001年韓国MBCのテレビドラマ商道にも主要人物ではないが登場する(参照:「金炳淵(キム・ピョンヨン) 」、「商道 サンドの史実とドラマ 」。〕。
朝鮮全土を放浪して数多くの作品を作り庶民から親しまれたが、多くは口伝てであり、散逸しつつあった〔上掲『金笠詩選』「三 金笠の研究について」、339-342頁〕。
日本統治下1939年李応洙によって初めて「金笠詩集」(京城学芸社〈朝鮮文庫〉)が編纂された。日本においては、その「金笠詩集」を、当時、朝鮮を旅行中だった三好達治が読み、「漂泊詩人金笠に就て」という評論を1941年に雑誌『文學界』4月号から5回にわたって発表〔この評論は中絶しているが、それは1941年の早川の水害によって資料・ノート等を失ったからだということである(『三好達治全集』第七巻)。〕したほか、佐藤春夫が、金素雲の韓国詩訳詩集『乳色の雲』に寄せた序文「朝鮮の詩人等を日本詩壇に迎へんとするの辭」で彼に触れている〔金素雲 『朝鮮詩集』 岩波書店岩波文庫〉赤72-1、1954年。ISBN 978-4-00-320721-5。(「解説」の225頁以下、この序の全文が収録されている)。〕。
世俗のしがらみから飛び出して、放浪しながら奔放な詩を作ったという点で、日本の良寛山頭火に比せられる〔上掲『放浪の天才詩人 金笠』、16-18頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「金サッカ」の詳細全文を読む



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