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金融車（きんゆうしゃ）とは一般的に金銭融資などの際に債務者から債権者へ担保として提供された上、担保実行された経緯をもつ自動車を指す俗称。金融物（きんゆうもの）・金融流れ（きんゆうながれ）とも。 最近では一般的に諸事情により名義変更（移転登録）が出来ない状態の自動車を指す事が多い。 その理由は様々だが、殆どは自動車検査証上の所有者の意思に関わらず担保提供されるなどして第三者の手に渡ったという場合が多い。所有者による売買や担保提供の承諾が得られていないため、当然譲渡証明書・委任状・印鑑証明などの名義変更（移転登録）に必要な書類が揃わず、名義変更が出来ない。 また、既に倒産した会社や行方不明者の名義になっている場合など必要書類を揃えるのが困難な為、そのまま第三者の手に渡ることもある。これらは訳有り車などと呼ばれ金融車とは区別されている。 それでも、有効な自動車検査証及びナンバープレートが備え付けられて居れば第三者による公道の走行には問題は無いのでそのまま売買されている場合が多い。最近ではインターネットオークションなどで売買されて居るのが見受けられる。 名義変更が出来ず占有という形で他人の名義のまま乗り続けなくてはならないほか、幾つかのリスク・違法性も伴う為、同一車種の一般中古車相場よりも若干安く流通している。巷にはこの様な車を専門に扱う業者も居る。 ==乗る上でのリスク== 一般の中古車より安く手に入るからか、好んで乗る者も多い。下記の様なリスクもある。 * 任意保険や車両保険などに加入出来ない場合がある。 * 売買を承諾していない所有者より車両の返還を求められる事がある。 * 勝手に売買されている事を知った所有者に車両登録の強制抹消を掛けられる事がある（気付かず乗っていたら当然、無車検運行となる）。 * ナンバープレートや車検証を紛失してしまうと再発行手続きが面倒である（再発行の際に所有者の承諾書類が必要になる。） * その自動車の納税義務者（車検証上の使用者の場合が殆ど）により自動車税課税を差し止められた場合、納税証明書が発行されず継続検査（車検）が受けられない場合がある。 * 使用済となっても普通の自動車の様に一時抹消登録や永久抹消などが出来ない為、廃車や解体などによる処分が容易に出来ない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「金融車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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