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金閣寺放火事件 : ウィキペディア日本語版
金閣寺放火事件[きんかくじほうかじけん]

金閣寺放火事件(きんかくじほうかじけん)は、1950年7月2日未明に、京都府京都市上京区(当時〔事件当時の上京区は事件後の1955年9月、上京区と北区に分区したことにより、当寺は北区に所在することとなった。〕)金閣寺町にある鹿苑寺(通称・金閣寺)において発生した放火事件である。アプレゲール犯罪の一つとされた。
== 事件の概要 ==

1950年7月2日の未明、鹿苑寺から出火の第一報があり消防隊が駆けつけたが、その時には既に舎利殿から猛烈な炎が噴出して手のつけようがなかった。幸い人的被害はなかったが、国宝の舎利殿(金閣)46坪が全焼し、創建者である室町幕府3代将軍、足利義満の木像(当時国宝)、観音菩薩像、阿弥陀如来像、仏教経巻などの文化財6点も焼失した。
鎮火後行われた現場検証では、普段火の気がないこと、寝具が付近に置かれていたことから、不審火の疑いがあるとして同寺の関係者を取り調べた。その結果、同寺子弟の見習い僧侶であり大谷大学学生の林承賢(本名林養賢・京都府舞鶴市出身・当時21歳)が行方不明であることが判明し捜索が行われたが、夕方になり寺の裏にある左大文字山の山中で薬物のカルモチンを飲み切腹してうずくまっていたところを発見され、放火の容疑で逮捕した。なお、林は救命処置により一命を取り留めている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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