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針尾 : ウィキペディア日本語版
針尾島[はりおじま]

針尾島(はりおじま)は長崎県佐世保市の南西部に位置し、佐世保湾大村湾の間に浮かぶ西海市針尾瀬戸を境に接する。温州みかんの栽培が盛んである。
なお、この項目では佐世保市の一地域としての針尾(旧東彼杵郡崎針尾村)と江上(えがみ、旧東彼杵郡江上村)についても記述する。江上、針尾支所管内の人口はそれぞれ6,822人、2,784人(2009年4月1日)。
==地形・地質==
流紋岩質の溶岩台地で、西海岸を除く三方は安久ノ浦・牛ノ浦・恵比寿湾・鯛ノ浦・江上浦など深い入江と大崎・口木崎・赤崎・明星鼻・錐崎など急峻な半島が複雑な海岸線を形作っている。中央部で江上浦と恵比寿湾が食い込み、ここを境に北東部を江上地区、南西部を針尾地区に分ける。東海岸は早岐瀬戸に面し、土砂の堆積が相次ぎ干潟をともなう平地が広がっている。江戸時代以降の干拓事業により、早岐瀬戸沿岸と江上浦は農地化されている。
溶岩台地は侵食が進み、稲作に不向きで果樹栽培に適した水はけのよい土壌をなす。また低質黒曜石の塊が島内各地の表土に混入し、旧石器-縄文時代には石器原料の供給地として機能していた。また流紋岩露頭が北西部や南西部に見られ、三川内焼を始めた朝鮮陶工がこれに目をつけ、磁器の原料として活用を試みたが、実用に耐えないものだったために断念した記録がある。
早岐瀬戸沿岸と江上浦を除くと深い入江のため、水産資源の種類は豊富であるが、産業としての採算ベースには乗らない。浦頭港や崎針尾漁港、西海橋下の地磯などフィッシングスポットは多く、底物から磯物、サビキ釣りなど多様な釣りが楽しめる。江上浦沖では真珠養殖が行われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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