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鈴木 乙一郎(すずき おといちろう、1924年3月20日 - 2012年1月3日)は、日本の政治家。1987年から2003年まで旧栃木市長を務めた。栃木市名誉市民。 == 経歴 == === 生い立ち === 1924年(大正13年)3月、栃木県下都賀郡豊田村小宅(現小山市小宅)の農家の長男として生まれる〔。小学校を卒業した1937年(昭和12年)、東京浅草の麻問屋に修業に行く〔。鈴木が語ったところによると修業先の麻問屋は厳しい家だったというが、この修業時代に培ったマナーや人脈は後に事業を興した際に役立ったという〔。また当時、将来に備えて夜学にも通っており、睡眠時間2,3時間、休みは月1日のみの生活が続いたという〔。 1941年(昭和16年)、徴用の知らせを受け愛知県豊川の火薬工場に配属されたが、同年12月に開戦の知らせを聞き、軍への入隊を志願。その後、航空隊の試験を受け東京立川の航空隊に入隊した〔。 終戦後、実家に戻る。父から農業を継ぐように言われたが、栃木市で麻問屋を開業し、26歳で栃木商工会議所の議員に就任〔。この頃、問屋の多かった栃木市は税金が非常に高く、鈴木は会議所の先輩から大蔵大臣と交渉することを頼まれ、当時大蔵大臣だった池田勇人の自宅に行くと、麦飯が出てきたという〔。驚いた鈴木に池田の夫人は警察の監視により米が入手できないことを説明すると、後日、鈴木は米を麻の袋に入れて池田の自宅に運んだという〔。 その後、池田と大蔵政務次官の愛知揆一と国税庁長官の高橋衛に栃木商工会議所で講演してもらうことができた〔。講演の中で商工会議所の会員から税金が高いのを何とかしてほしいという意見が続出し、しばらくして税金が安くなったことを鈴木は述懐している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鈴木乙一郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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