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鈴木 成高(すずき しげたか、1907年(明治40年)3月11日 - 1988年(昭和63年)3月7日)は、日本の西洋史学者(専門は西洋中世史)。京都学派の一人。正五位勲三等瑞宝章。 == 略歴 == 高知県生まれ。1929年京都帝国大学文学部西洋史学科卒業。戦前は第三高等学校教授、1942年京都帝国大学助教授を歴任。戦時下には大東亜戦争(太平洋戦争)を「世界史の哲学」の立場から思想的に位置付けようと試みた「世界史的立場と日本」座談会や「近代の超克」座談会に出席。戦後、思想的事由により不適格と判定され京都大学を離れる。後に早稲田大学教授、同名誉教授を歴任した。 高坂正顕、西谷啓治、高山岩男と共に「京都学派四天王」と呼ばれる。この四人は1942年(昭和17年)から翌年にかけて『中央公論』誌上で三回にわたり掲載された「世界史的立場と日本」座談会(「世界史的立場と日本」昭和十七年一月号、「東亜共栄圏の倫理性と歴史性」昭和十七年四月号、「総力戦の哲学」昭和十八年一月号)の出席者である。若き日からの友人に唐木順三がいる == 著書 == * 『ランケと世界史学』(弘文堂書房[教養文庫]、1939年) * 『歴史的国家の理念』(弘文堂書房、1941年) * 『世界と人間性 歴史的考察』(弘文堂書房、1947年) * 『ヨーロッパの成立』(筑摩書房、1947年) * 『封建社会の研究』(弘文堂書房、1948年) * 『世界の運命と国家の運命』(甲文社、1949年) * 『産業革命』(弘文堂[アテネ新書]、1950年) * 『中世の町-風景』(東海大学出版会、1982年) * 『世界史における現代』(創文社、1990年) * 『ヨーロッパの成立・産業革命』(燈影舎[京都哲学撰書 第6巻]、2000年)、解説:川勝平太 == 参考文献 == * 『近代の超克』(冨山房百科文庫、1979年) - 座談論文集 * 粕谷一希 『対比列伝』(新潮社、1982年)-評伝「中世再考―唐木順三と鈴木成高」 * 粕谷一希編『歴史の読み方 対談書評』(筑摩書房、1992年) * 野田宣雄との対談 〈歴史が人間を追い越す 鈴木成高 世界史における現代〉 * 粕谷一希 『戦後思潮 知識人たちの肖像』(新版 藤原書店、2008年) * 石塚正英・工藤豊編『近代の超克 永久革命』(理想社、2009年) * (資料)鈴木成高「『近代の超克』覚書」(『文學界』昭和17年10月号所収) * 内田圭二「近代の超克と京都学派 鈴木成高の『新しき中世』論」 * 渋谷要「近代機械文明批判と『近代の超克』の問題意識 鈴木成高の諸論を中心として」 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鈴木成高」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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