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鈴鹿1000km(すずかせんきろ)は、1966年より毎年夏に鈴鹿サーキットで開催されている耐久レース。文字通り1,000kmを走行する耐久レースで、2009年から2011年の間のみ距離を短縮して開催している(詳細は後述)。 == 概要 == 鈴鹿8時間耐久ロードレースと共に夏の鈴鹿を代表する耐久レースの一つ。元々は、1966年に鈴鹿サーキットが立ち上げた「鈴鹿500km」、「鈴鹿1000km」、「鈴鹿12時間」(1967年より)の3戦から成る「鈴鹿耐久レースシリーズ」の1戦だった。オイルショックで一時期中断していたが、1980年に復活。1981年より国際格式レースになった。 1983年より全日本耐久選手権(1987年に全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権に改称)の1戦として開催されるようになる。1992年にはスポーツカー世界選手権(SWC)の1戦として開催されるが、出走台数は11台と過去最低を記録した。以降、1995年、1996年はBPR GTシリーズ、1997年、1998年はFIA GT選手権の1戦として開催される。 1999年から2005年までは単独イベントとして開催。全日本GT選手権(2005年より「SUPER GT」)のGT500車両およびGT300車両、スーパー耐久車両、国際GT車両などによる混成レースだったが、この期間のすべてでGT500のマシンが総合優勝している。 2006年よりSUPER GTと統合されることになった。SUPER GTは、基本的に2名のドライバーで参戦するが、通常戦より長丁場になるこのレースのみ3人目のドライバー登録が認められており(2011年のみ禁止)、国内外の有名レーサーがスポット参戦する。また2006年と2012年以降はボーナスポイントが加算されるなど、SUPER GTシリーズの中でも特殊なレースである。 1994年よりポッカコーポレーション(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ)が冠スポンサーとなり「ポッカインターナショナル1000km耐久レース」の名称で知られるようになる。2013年、ポッカの経営統合に伴う社名変更からレース名称が「インターナショナル ポッカサッポロ1000km」に変更された〔2013 AUTOBACS SUPER GT Round5 第42回インターナショナルポッカサッポロ1000km開催概要およびチケット発売のご案内 〕。 なお2009年 - 2011年はレース距離が約700kmに短縮され〔SGT:09シーズンの富士500km、鈴鹿1000kmはレース距離短縮に - fmotor.jp〕、レース名称を「インターナショナルポッカGTサマースペシャル」に変更している。また2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)及び東京電力・福島第一原子力発電所での事故による全国的な電力不足問題(東日本大震災による電力危機)の影響から夜間走行を控える目的で「500km(87周)もしくは18時半を過ぎた段階でレース終了」とさらに距離が短縮されたため、第3ドライバーの登録が認められなくなった。2012年、4年ぶりに距離を1,000kmに戻して開催された〔2012 SUPER GT Round 5 決勝レース距離決定について 〕。 2014年からは、ポッカサッポロが冠スポンサーを外れ〔2014年は大会協力、2015年は完全にスポンサーを降りた。ただし鈴鹿サーキットへの支援は続けている〕「インターナショナル SUZUKA 1000km」と名称を変更。SUPER GTのスケジュール変更に伴い8月中旬の第5戦から同月下旬の第6戦へと移動した。レース距離は1000km・173周、レーススタート時刻から6時間が最大延長時間〔2015年は降雨により序盤のレースペースが低調だったため、この『6時間ルール』が適用された〕である。 鈴鹿8耐と同様、レース終了後には花火を打ち上げるのが恒例となっている。 == 歴代優勝車・ドライバー == * 単独レースとして開催 * 1966年 トヨタ・2000GT(福沢幸雄/津々見友彦) * 1967年 ポルシェ・906(滝進太郎/田中健二郎) * 1968年 トヨタ・7(福沢幸雄/鮒子田寛) * 1969年 ポルシェ・906(津々見友彦/米山二郎) * 1970年 日産・フェアレディZ432(西野弘美/藤田皓二) * 1971年 ポルシェ・910(川口吉正/鮒子田寛) * 1972年 トヨタ・セリカ1600GT-R(高橋晴邦/竹下憲一) * 1973年 日産・フェアレディ240Z-R(高橋国光/都平健二) * 1980年 マーチ・75S/マツダ(辰巳裕信/長坂尚樹) * 1981年 ポルシェ・935K3(ボブ・ウォレク/アンリ・ペスカロロ) * 1982年 BMW・M1(佐藤文康/長坂尚樹) * 全日本耐久選手権として開催 * 1983年 ポルシェ・956(藤田直広/バーン・シュパン) * 1984年 ポルシェ・956(高橋国光/高橋健二/ジェフ・リース) * 1985年 ポルシェ・962C(高橋国光/高橋健二) * 1986年 ポルシェ・956(米山二郎/岡田秀樹/浅井順久) * 全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権として開催 * 1987年 トヨタ・87C(ジェフ・リース/関谷正徳/小河等) * 1988年 ポルシェ・962C(岡田秀樹/スタンリー・ディケンズ) * 1989年 ポルシェ・962C(高橋国光/スタンリー・ディケンズ)〔台風により延期、予選結果はそのままに決勝レースのみ12月に行った。〕 * 1990年 日産・R90CP(星野一義/鈴木利男) * 1991年 トヨタ・91C-V(ローランド・ラッツェンバーガー/ピエール=アンリ・ラファネル/長坂尚樹) * スポーツカー世界選手権として開催 * 1992年 プジョー・905(デレック・ワーウィック/ヤニック・ダルマス) * 単独レースとして開催 * 1993年 日産・R92CP(和田孝夫/鈴木利男) * 1994年 ポルシェ・911ターボLM(ジャン=ピエール・ジャリエ/ボブ・ウォレク/ジーザス・パレハ) * BPR GTシリーズとして開催 * 1995年 マクラーレン・F1-GTR(レイ・ベルム/マウリツィオ・サンドロ=サーラ/関谷正徳) * 1996年 マクラーレン・F1-GTR(レイ・ベルム/ジェームス・ウィーバー/J.J.レート) * FIA GT選手権として開催 * 1997年 メルセデスベンツ・CLK‐GTR(アレッサンドロ・ナニーニ/マルセル・ティーマン/ベルント・シュナイダー) * 1998年 メルセデスベンツ・CLK‐LM(ベルント・シュナイダー/マーク・ウェバー) * 単独レースとして開催 * 1999年 ホンダ・NSX(中子修/道上龍/金石勝智) * 2000年 ホンダ・NSX(脇阪寿一/金石勝智/伊藤大輔) * 2001年 トヨタ・スープラ(竹内浩典/立川祐路/脇阪薫一) * 2002年 トヨタ・スープラ(脇阪寿一/飯田章/脇阪薫一) * 2003年 ホンダ・NSX(道上龍/セバスチャン・フィリップ) * 2004年 ホンダ・NSX(道上龍/セバスチャン・フィリップ/伊藤大輔) * 2005年 トヨタ・スープラ(アンドレ・クート/ロニー・クインタレッリ/下田隼成) * SUPER GTとして開催。いずれもGT500クラスの優勝マシンを記載。 * 2006年 カルソニック インパル Z(ブノワ・トレルイエ/星野一樹/ジェレミー・デュフォア) * 2007年 宝山 TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー/オリバー・ジャービス) * 2008年 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ) * 2009年 KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也) * 2010年 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治/小林崇志) * 2011年 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル) * 2012年 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ) * 2013年 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ) * 2014年 PETRONAS TOM'S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター) * 2015年 PETRONAS TOM'S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鈴鹿1000km」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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