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鉄-硫黄タンパク質 : ウィキペディア日本語版
鉄硫黄タンパク質[てついおうたんぱくしつ]
鉄硫黄タンパク質(てついおうタンパクしつ、iron-sulfur protein)は、酸化数が可変の二、三および四鉄中心を含む鉄・硫黄クラスターの存在で特徴づけられるタンパク質である。鉄硫黄クラスターはフェレドキシンNADPデヒドロゲナーゼヒドロゲナーゼ補酵素Qシトクロムcレダクターゼコハク酸デヒドロゲナーゼニトロゲナーゼなど多くの金属タンパク質で見られる〔スティーブン・リパード, J. M. Berg “Principles of Bioinorganic Chemistry” University Science Books: Mill Valley, CA; 1994. ISBN 0-935702-73-3.〕。最もよく知られる鉄硫黄クラスターの役割はミトコンドリアでの電子伝達にかかる酸化還元反応である。酸化的リン酸化の複合体Iおよび複合体IIはマルチプルな鉄硫黄クラスターを持つ。鉄硫黄タンパク質は他にもアコニターゼのような触媒(SAM依存型酵素に見られるラジカル生成)、リポ酸ビオチンの生合成における硫黄供与体など多くの機能を持つ。加えて、いくつかの鉄硫黄タンパク質は遺伝子発現も調節している。鉄硫黄タンパク質は生命活動によって発生した一酸化炭素からの攻撃に脆弱である。
== 構造 ==
ほとんどの鉄硫黄タンパク質では、Fe中心は四面体で、末端配位子はシステイニル残基からのチオラト硫黄中心で、硫黄基は2もしくは3配位である。これらの特徴を持つ3種類の鉄硫黄クラスターが最も一般的である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「鉄硫黄タンパク質」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Iron-sulfur protein 」があります。



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